*07:42JST 6日の米国市場ダイジェスト:NYダウは81ドル高、早期利下げ期待
■NY株式:NYダウは81ドル高、早期利下げ期待
米国株式市場は反発。ダウ平均は81.38ドル高の44193.12ドル、ナスダックは252.88ポイント高の21169.43で取引を終了した。
利下げ期待に、寄り付き後、上昇。アップルやマクドナルドの上昇がけん引し、相場は続伸した。さらに、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁や連邦準備制度理事会(FRB)クック理事が利下げを支持する可能性を示唆したため一段高。終日堅調に推移し、終盤に上げ幅を拡大し、終了。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器、食・生活必需品小売が上昇した一方、医薬品・バイオテクが下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)は国内生産拡大で、1000億ドル追加投資を発表、現在のアイフォーン生産の拠点となっているインドに対するトランプ政権の追加関税から除外される見通しで、買われた。ファーストフード・チェーン運営のマクドナルド(MCD)はプロモーションが奏功し第2四半期の既存店売り上げが予想を上回り、上昇。マイケル・コースなどのブランド運営の衣料品小売りカプリ・ホールディングス(CPRI)は第2四半期決算で売り上げ回復が示唆されたほか、通期の調整後1株当たり利益見通しを確認し、上昇。
クラウドベースの商取引プラットフォーム提供するショッピファイ(SHOP)は第2四半期決算でデミニミス関税導入前の駆け込み需要が後押しし1株当たり利益が予想を上回り大幅高。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は第2四半期決算で広告事業が競合他社と比べて弱く、大きく売られた。半導体メーカーのスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は第4四半期の業績見通し引き下げが嫌気され、大幅安。
旅行情報・予約サイト運営のエアビーアンドビー(ABNB)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回ったほか60億ドル規模の自社株買いプロブラムを発表し、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米FRB高官のハト派発言で早期利下げを織り込む
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円66銭へ上昇後、146円98銭まで下落したが、147円50銭で引けた。米国債市場での調整絡みで長期金利上昇に伴いドル買いが優勢となったのち、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が景気減速の可能性や早期利下げを支持する姿勢を示したほか、連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事が最新雇用統計に懸念を表明。雇用統計の大幅修正が基調転換のシグナルになる可能性を示唆したため早期利下げ観測が強まりドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは1.1600ドルから1.1669ドルまで上昇し、1.1655ドルで引けた。ユーロ・円は171円20銭から171円65銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3310ドルから1.3368ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8049フランまで下落後、0.8078フランまで上昇した。スィス政府が米国政府と関税を巡り合意できずフラン売りが優勢となった。
■NY原油:続落で64.35ドル、時間外取引で63.64ドルまで値下がり
NY原油先物9月限は続落(NYMEX原油9月限終値:64.35 ↓0.81)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-0.81ドル(-1.24%)の64.35ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは63.64ドル-66.75ドル。一時66.75ドルまで買われたが、石油輸出国機構(OPEC)による増産観測を受けた売りが続いていること、ロシアに対する米国の対応を見極める必要があることから、調整的な売りが入った。通常取引終了後の時間外取引で63.64ドルまで値を下げた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 45.42ドル -0.14ドル(-0.30%)
モルガン・スタンレー(MS) 141.30ドル +0.84ドル(+0.59%)
ゴールドマン・サックス(GS)724.74ドル +3.83ドル(+0.53%)
インテル(INTC) 20.41ドル +0.22ドル(+1.08%)
アップル(AAPL) 213.25ドル +10.33ドル(+5.09%)
アルファベット(GOOG) 196.92ドル +1.60ドル(+0.81%)
メタ(META) 771.99ドル +8.53ドル(+1.11%)
キャタピラー(CAT) 427.72ドル -6.51ドル(-1.49%)
アルコア(AA) 29.55ドル -0.07ドル(-0.23%)
ウォルマート(WMT) 103.36ドル +4.05ドル(+4.07%)
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