*16:05JST 新興市場銘柄ダイジェスト:STGは急騰、クラスターTがストップ高
<5858> STG 1820 +270
急騰。8日の取引終了後に26年3月期第1四半期の業績を発表し、これを好感した買いが優勢となっている。売上高は15.42億円(前年同四半期比17.8%増)、経常利益は1.49億円(同126.4%増)と大幅増収増益で、第1四半期の連結売上高・利益としては過去最高を更新した。自動車部品の売上減少によりタイ子会社の売上が減少したが、他の拠点が総じて好調だったことから、売上高が大幅に伸びた。また、売上構成の変更により、営業利益率は2.7%改善し7.3%となった。
<4563> アンジェス 70 -10
大幅下落。HGF遺伝子治療用製品の米国での開発方針決定及びベーリンガー・インゲルハイム・バイオファーマシューティカルズとの原薬供給契約を進めることを発表し、買い先行も上値は重い。米FDAとの協議が前進する環境が整ったことを受け、同製品の臨床試験を完了とし、生物製剤認可申請(BLA)に向けた準備を進めることを正式に決定した。今後はFDAと協議を継続しながら申請書類の作成等を進める。臨床試験が完了としてBLA申請が可能となれば、開発費用及び期間の大幅な削減が見込まれるとしている。
<4240> クラスターT 393 +80
ストップ高。26年3月期第2四半期及び通期業績予想の修正を発表した。第2四半期売上高を5.81億円から6.42億円(10.5%増)へ、経常利益を0.53億円から0.82億円(54.7%増)へ上方修正した。ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業は全ての分野で当初予想に比べ順調に推移する見通しで、マクロ・テクノロジー関連事業も回復基調が継続し当初予想を上回る見通しとしている。なお、通期業績見直しはトランプ関税等の不透明さから第2四半期修正予想と当初予想の下半期の業績予想を合計した。
<7043> アルー 878 +63
急騰、年初来高値更新。25年12月期第2四半期の業績を発表し、好材料視されている。売上高は17.36億円(前年同期比17.5%増)、経常利益は1.49億円と前年同期の0.57億円の赤字から一転経常黒字に転換した。利益面において、法人向け教育における既存の教室型研修が好調であったことに加え、エナジースイッチやクインテグラルのグループインによる売上高の増加及び今期より取り組んでいる利益創出構造への転換による労務費の減少があった結果、売上総利益率が向上するなどした。
<336A> ダイナミクマップ 1200 +70
急騰。26年3月期第1四半期の業績を発表し、好材料視されている。売上高・ライセンス型売上は前年同期比大幅増加、調整後EBITDAは黒字化した。国内では、オートモーティブビジネスにおいて、車載システムメーカー向けの法人ライセンス売上計上により、ライセンス型売上が拡大した。3Dデータビジネスにおいても、内閣府の課題解決プログラム「BRIDGE」の2025年度研究開発事業に採択される等堅調に推移した。また、海外でも北米事業が進捗したことにより、プロジェクト型売上が拡大した。
<334A> VPJ 1540 -15
買い先行も、伸びきれず反落。25年12月期第2四半期の業績を発表、売上高は6.26億円(前年同期比1.6%増)、経常利益は0.86億円(同7.2%減)と増収減益だった。ただ、DXのニーズと関心は高い状況にあり、主力製品のDAM(デジタルアセットマネジメント)とPIM(プロダクトインフォメーションマネジメント)システムであるCIERTOを中心に順調に推移しており、同社が訴求する「企業活動における媒体・コンテンツの制作・管理・配信のためのDXソリューション」のビジネスは着実にマーケットに浸透している。
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