“ほったらかし”でうまくいく人のパターン
証券会社の営業は顧客に助言する立場となるが、「なかには、僕の存在なんていらないんじゃないかと思ってしまうほど取引がうまい人もいた」という。
「高齢の方の場合、スマホを使っていないから電話で注文をしたいというニーズもありました。そうした注文を受けていくなかで、“どんな狙いがあって買うんですか?”といった会話をするじゃないですか。すると答えが明快に返ってくる人がいる。そして、そういう人は勝っていた。売買の根拠が明確な人が勝っていたのです。
あと、“ほったらかし”のスタイルの人も大きく利益を出していました。暴落が来た時だけ“出動”して、買った後は放置という方たちがいて、とてもうまくいっていた印象が残っています」
そうして3年半ほど営業職で勤務した経験を「他人の売買って相当仲良くないと見られないものですが、営業マンの“特権”でかなり多くの事例を見ることができた」と振り返る。
その経験を活かし、退職後は決算書などの公開情報を分析して、上り調子からさらに伸びていく銘柄を自分なりの根拠を持って選ぶ投資法を確立したという。そんなかぶカブキさんが現在、注目するのはどのような銘柄か。関連記事『《2年で元手94万円→1646万円の元証券マンが4銘柄を厳選》10倍株、50倍株を狙うかぶカブキさんが不動産、海底ケーブル、造船の「急成長期待銘柄」を紹介』で詳しく解説している。
【プロフィール】
かぶカブキ/元証券マンの個人投資家。投資歴17年。元手94万円から、1年11か月で自己資産を17.5倍の1646万円に。現在は6000万円超の資産を運用している。2023年8月、『決算書3分速読から見つける10倍株ときどき50倍株』(KADOKAWA)を上梓。専門知識ゼロでもできる企業分析の手法を確立し、大化け期待株を狙う。