*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、米雇用悪化もドル選好地合い継続
欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、米雇用悪化もドル選好地合い継続
3日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。今晩発表の米JOLTS求人件数で雇用情勢の悪化が意識されれば、ドル売り先行の見通し。ただ、欧州通貨売りや円売りが継続すれば相殺要因となり、下値は限定的とみられる。
前日の海外市場では、米金利高や日本の政局不透明感があり、日中にかけてドル売り・円売り。その後終盤にかけては米ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことを受けて一時的にドル売りが強まったが、欧州通貨への売りが先行したことでドル全体は下支えされた。ユーロ・ドルは1.1630ドル付近に下げ、ドル・円は失速後に148円半ばに持ち直した。本日アジア市場でドル・円は再び上昇基調に振れ、149円に接近した。
この後の海外市場は、短期的には米金利動向やリスク選好の揺れが見込まれる。米JOLTS求人件数は悪化が予想され、雇用情勢悪化が意識されれば、ドル売り圧力が強まる可能性がある。ただし、英国財政への懸念や日本の政局不安はポンドや円の上値を抑制しやすく、ドル・円は下値を切り上げやすい展開となりそうだ。日銀の追加利上げ観測の後退も、引き続きドルを支える。もっとも、週末に発表される米雇用統計を前に方向感が出にくいとみる。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・8月サービス業PMI改定値(予想:50.7、速報値:50.7)
・18:00 ユーロ圏・7月生産者物価指数(予想:前年比+0.1%、6月:0.6%)
・23:00 米・7月JOLTS求人件数(6月:743.7万件)
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