*15:55JST 日経平均は大幅続伸、買い優勢で高値圏で推移
前週末5日の米国株式市場は軟調に推移。雇用統計を受け早期利下げ期待が強まり、寄り付き後、上昇。ただ、同時に予想を大幅に下回った結果で、景気後退入りを警戒した売りに押され、相場は下落に転じた。終日売り買いが交錯し、終盤にかけて下げ幅を縮小し、終了。米株式市場の動向を横目に、本日の日経平均は続伸して取引を開始した。前場は、7日に石破首相が辞任表明したことで財政拡張派の新政権誕生に期待する動きが強まり、買いが先行。ただ、43800円台に到達すると上値の重い展開となり、その後は大引けまで43600円台でもみ合う展開となった。政治の混乱で日銀が利上げに一段と慎重になるとの見方もあり、円安により輸出企業の業績が改善するとの期待も広がった。一方、高値圏では主力株に利益確定売りが出ており、来週に日米の中央銀行の金融政策決定会合を控えるなか、一段高の動きには期待しづらかった。
大引けの日経平均は前営業日比625.06円高の43643.81円となった。東証プライム市場の売買高は19億4793万株、売買代金は4兆4989億円だった。業種別では、その他製品、不動産業、非鉄金属、医薬品を筆頭にすべての業種が上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は77.7%、対して値下がり銘柄は17.8%となっている。
個別では、アドバンテ<6857>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、富士電機<6504>、トヨタ<7203>、TDK<6762>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、ファナック<6954>、中外薬<4519>、住友不<8830>、大塚HD<4578>、日東電<6988>、味の素<2802>、ソシオネクスト<6526>などが上昇。
一方、コナミG<9766>、リクルートHD<6098>、ディスコ<6146>、アサヒ<2502>、良品計画<7453>、SMC<6273>、ミネベア<6479>、住友ファーマ<4506>、キーエンス<6861>、アルプスアル<6770>、東ガス<9531>などが下落。
<FA>