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FiscoNews

【オープニングコメント】売り方の買い戻しの動きが強まる可能性

*08:26JST 売り方の買い戻しの動きが強まる可能性
 9日の日本株市場は、買い先行で始まった後も、押し目買い意欲の強い相場展開になりそうだ。8日の米国市場はNYダウが114ドル高、ナスダックは98ポイント高だった。8月の米消費者物価指数(CPI)や8月の卸売物価指数(PPI)の発表待ちで様子見ムードもあったが、労働市場の減速が警戒されるなかで、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待から買い優勢の展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比310円高の43970円、円相場は1ドル=147円40銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは開始直後につけた43540円を安値に買い優勢の展開となり、米国市場の取引開始後には一時44030円まで上げ幅を広げる場面もみられた。8月19日につけた43930円と突破し、44000円台に乗せてきたことで、いったんは達成感が意識される一方で、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性があるだろう。

 週末には9月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控えている。本来であれば限月交代に伴うロールが中心になるところだが、足もとでレンジを切り上げていることで、ヘッジ対応の動きが強まる展開も想定しておきたいところだろう。SQに絡んだ需給要因の影響が大きく表れると考えられ、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価に影響を与えることになりそうだ。

 そのため、アドバンテスト<6857>やソフトバンクG<9984>などの動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。日経平均株価は44000円近辺で上値の重さが意識される局面はあると考えられるが、短期的な売り仕掛けの動きは避けておきたいところであり、押し目狙いのスタンスをみておきたい。また、SQを控えてインデックス主体の取引になるため、相対的に中小型株への物色は広がらないと考えられ、買い一巡後は次第に戻り売りに押される動きになりそうだ。

<AK>

fisco

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