*18:51JST 10日の香港市場概況:香港市場は4日続伸、ハンセン指数は約4年ぶりの高値を更新
10日の香港市場は4日続伸。主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比262.13ポイント(1.01%)高の26200.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が85.76ポイント(0.93%)高の9328.16ポイントと4日続伸している。ハンセン指数はこの日、約4年ぶりの高値水準を回復した。売買代金は2882億860万香港ドル(約5兆4586億円)となった。
昨夜の米株高を受けて投資家心理は改善。また、8月の中国消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、マイナス成長に転じたことも、追加の景気対策への期待感を高めた。一方で、需要減退を示唆するネガティブ材料にもなった。
ハンセン指数の構成銘柄では、レノボ(992/HK)が4.6%高、JDロジスティクス(2618/HK)が4.4%高。また、デベロッパー大手の新鴻基地産発展(16/HK)も4.3%高と上げが目立った。
セクター別では、銀行や保険が高い。中国農業銀行(1288/HK)が3.5%高、中国建設銀行(939/HK)が2.8%高、中国人民財産保険(2328/HK)が3.3%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.8%高となった。
半面、消費セクターの一角は安い。滬上阿姨(上海)実業(2589/HK)が5.0%安、テレビ(TV)メーカーの創維集団(751/HK)が4.6%安、周黒鴨国際HD(1458/HK)が3.3%安と軒並み下落した。
中国本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の3812.22ポイントで終了した。ハイテクが高い。銀行、不動産、通信なども買われた半面、医薬は安い。資源・素材、公益、自動車、消費関連の一角も売られた。
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