*18:20JST 11日の中国本土市場概況:上海市場は続伸、ハイテクや素材が上げ主導
11日の中国本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数が前日比63.09ポイント(1.65%)高の3875.31ポイントで引けた。
米国のハイテク株の上昇やアップルの新型iPhone関連製造受託業務の好調報道が追い風となった。通信や半導体・電子部品株が急伸し、科創板や創業板など新興テック企業の上昇が目立った。国内では、景気刺激策への期待が根強く、政策支援の可能性が相場に好影響を与えた。指数上昇の主力となったのはこれらの成長セクターとなった。
ただ、中東地政学的リスクが引き続き懸念材料となった。また、上海総合指数が約10年ぶりの高値水準まで回復しており、過熱感を抑える売りもところどころで観測され、特にバリュエーションが高かった銘柄群には調整が入る場面はみられた。
個別銘柄では、ハイテク関連株が高い。恒生電子(600570/SH)が2.5%高、烽火通信科技(600498/SH)が4.5%高、用友網絡科技(600588/SH)が5.6%高とそろって大幅上昇した。
加えて、臥龍電気集団(600580/SH)が7.3%高、福耀ガラス(600660/SH)が3.3%高などエネルギーや素材関連も買われた。米国市場でのテクノロジー株高や新型スマートフォン関連需要への期待が波及し、市場全体の上昇をけん引した。
半面、消費関連は景気回復の鈍さや需要の伸び悩みが意識され、投資家の慎重姿勢が続いたことで全体として重しとなった。大龍地産(600159/SH)が1.3%安、天津中房(600322/SH)が0.4%安、上海復星医薬集団(600196/SH)が0.7%安、貴州益佰製薬(600594/SH)が0.2%安と軟調な値動きを示した。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.00ポイント(0.76%)高の264.22ポイント、深センB株指数が4.15ポイント(0.31%)高の1363.57ポイントで終了した。
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