*08:36JST 過熱警戒もハイテク株シフトは継続
19日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はありそうだが、押し目買い意欲は強そうだ。18日の米国市場はNYダウが124ドル高、ナスダックは209ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定したことが引き続き相場の支えになった。9月のフィラデルフィア連銀景況指数が予想を上回ったほか、新規失業保険申請件数が予想を下回ったことも材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比375円高の45595円、円相場は1ドル=147円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで一時45720円まで買われる場面もみられた。日経平均株価においては46000円が射程に入ってくることになりそうだ。また、エヌビディアによる出資が伝えられたインテルが20%を超える急伸となり、引き続き半導体やAI関連への資金集中の動きになりやすいだろう。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する形が目立つなか、東エレク<8035>は10営業日続伸となった。
出遅れ感の目立っていた半導体株を買い戻す動きが強まっているが、一方で、電力やガス、電鉄などの弱さが目立っていた。リバランスの動きとみられるが、足もとでハイテク株への一極集中の動きが強まっていることで、インデックス運用を行うファンドにおいても、過熱感を警戒しつつもパフォーマンスの観点からハイテク株への比率を高める動きに向かわせよう。
ハイテク株やAI関連に対しては持たざるリスクもあるため、先駆しているアドバンテスト<6857>やソフトバンクG<9984>などから、出遅れハイテク株への資金流入が一段と強まる可能性がありそうだ。一方で、割安感が意識される内需系などについては、しばらくは資金シフトを見極める必要があるだろう。主力のハイテク株物色に集中するなかにおいて、中小型株も手掛けにくくさせそうだ。
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