10月に米利下げがあった場合は…
米国のトランプ大統領のスタンスもカギとなる。岡山氏はこう続ける。
「トランプ大統領が米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)に利下げ圧力を強めています。トランプ氏自身の経済政策の成果をアピールするために、景気拡大を重視しているからです。利下げは、企業の設備投資や個人の消費を刺激し、景気浮揚効果が期待できます。トランプ氏は株価を自身の支持率のバロメーターと見なしているため、利下げは株価上昇を促し、支持率向上につながると考えているわけです。
トランプ氏はFRBの独立性を尊重せず、自身の意向に沿った金融政策を求めています。大統領の権限を強化し、政治的な影響力を拡大しようとする意図の表われとも言えるでしょう」
次に利下げがあるか決まるFOMC(連邦公開市場委員会)は10月28~29日に開かれるが、「現時点でどのような判断となるかは不透明」としたうえで、岡山氏はこう続ける。
「市場では0.25%の利下げが予想されています。多くの市場関係者が、トランプ大統領の圧力、経済指標の悪化、世界経済の減速などが利下げを促す可能性があると考えています。一方で、パウエルFRB議長の独立性維持への意思、インフレ率の上昇、労働市場の堅調さなどが利下げを見送る理由となる可能性も指摘されています。パウエルFRB議長の判断は、今後の経済指標や市場の動向、そしてトランプ大統領の圧力などを総合的に考慮して決定されるでしょう。
もし10月に利下げが実施された場合は米国株式市場が上昇し、それに伴って日本株式市場も上昇が見込まれます。米国市場がハイテク株中心に買われるようであれば、日本市場でも日経平均寄与度が高い半導体株に買いが入り、日経平均をいまの最高値水準から大きく押し上げる動きとなるでしょう」
そうしたなかでは、とういった銘柄に注目すればいいのか。マネーポストWEBの関連記事《【億り人たちが「最高値相場」で狙う注目株14】なのなの氏、坂本慎太郎(Bコミ)氏ほか、「TOB狙い」「見直し買い」で上昇期待のお宝株》では、岡山氏をはじめとする投資のプロや、株式投資で億超えの資産築いた億り人らによる「最高値相場」の戦い方、注目銘柄について紹介している。
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