*14:38JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ユーロ圏PMIが手掛かり材料に
■強含み、フランスの政治不安和らぐ
今週のユーロ・ドルは強含み。フランスの政治不安は多少緩和されたことから、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いは縮小した。ユーロ圏経済の持続的な成長への期待は広がっていないものの、米雇用情勢の悪化によって年内2回の米追加利下げが実施される可能性が高いこともユーロ買いにつながった。取引レンジ:1.1543ドル-1.1728ドル。
■もみ合いか、フランス政局と米追加利下げ観測で
来週のユーロ・ドルはもみ合いか。フランスの政治不安は完全に解消されていないため、再び混乱に陥るとの懸念は残されているが、ユーロ圏の10月製造業とサービス業PMIなどで域内景況感の改善が示された場合はユーロ買いがやや強まる可能性がある。一方、10月24日発表の米消費者物価指数(CPI)はインフレ持続が予想され、市場予想を上回った場合、ユーロ売り・米ドル買いが強まる展開もあり得る。
予想レンジ:1.1500ドル-1.1800ドル
■伸び悩み、日仏の政治不安を意識
今週のユーロ・円は伸び悩み。自民・公明の連立解消で日本の政治不安が強まり、米ドル売り・円買いが優勢となったことやフランスの政治不安を背景にリスク選好的なユーロ買い・円売りは抑制された。ただ、日本維新の会と自民党の連立政権樹立への期待が広がったことでリスク回避の円買いは縮小し、ユーロ・円の下げ幅は縮小した。取引レンジ:174円82銭-176円91銭。
■下げ渋りか、ユーロ圏PMIが手掛かり材料に
来週のユーロ・円は下げ渋りか。フランスの政治情勢は再び混乱に陥るとの懸念は根強く、ユーロは積極的に買いづらい展開となりそうだ。ただ、ユーロ圏10月PMIなどで域内景況感の改善が示された場合、ユーロに買戻しも見込まれる。一方、高市政権発足なら積極財政の政策運営推進の見通しで、リスク回避のユーロ売り・円買いは抑制される可能性がある。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・24日:10月製造業PMI(9月:49.8)
・24日:10月サービス業PMI(9月:51.3)
予想レンジ:174円00銭-177円00銭
<FA>