「有望企業」は何が違うか(写真:イメージマート)
10月の株式市場は、過去最高値の更新が続いたかと思えば、一気に急落するなど波乱の展開が続いている。自民党の高市早苗氏の新総裁選出で公明党が連立離脱、政局が一気に大混乱へと突き進んだのが大きい。ただ、そんな先行き不透明な状況だからこそ、とれる戦略はある。将来有望な銘柄を絞り込み、割安に仕込める好機と捉えることも十分可能だろう。では、この先、利益を大きく増やし、株価が上がっていくと期待される銘柄をどう見極めればいいのか。
マネーポストWEBでは、金融情報サービス会社・アイフィスジャパンが集計した3期先のコンセンサス予想(主要証券会社16社に所属するアナリストの業績予想の平均値)をランキング化している。前期の当期利益と、3期先の当期利益予測を比較し、伸び率が高い順に並べた「3年後に大化け期待の銘柄ランキング」のトップ100について、グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏が解説する。
「このランキングには、有力なIP(知的財産)コンテンツを持ち、データやAI(人工知能)などを活かした多面展開によって収益を多層化させている『プラットフォーム×サービス』モデルを強みとする成長企業が複数入っています。それによって一時的なブームではなく、『構造的競争力』を持つ企業を見極めていくといいと思います」(以下、「」内コメントは戸松氏)
リユース市場で他社と差別化
トップ100ランキングのうち、50位以下に目を向けると、57位の【BuySell Technologies(東証グロース・7685)】は、まさにそうした「構造的競争力」を持つ一社だという。
「リユース市場が拡大するなか、着物・ブランド品・時計・切手等のリユース(買取・販売)事業で、全国をカバーする出張査定が特徴。顧客側に足を運ぶ方式で利便性を高め、他社との差別化を図っています」
