自民党総裁選で高市早苗氏が勝利したことを受けて日経平均株価は連日、最高値更新に沸いたが、公明党の連立離脱などによって翌週には急落し、その後にまた値を戻すなど、株価は一進一退を繰り返している。市場の先行き不透明感が高まるなか、この先、利益を大きく増やして成長し、株価が大きく押し上げられていくと考えられるのはどういった企業なのか。
金融情報サービス会社・アイフィスジャパンの協力のもと、3期先のコンセンサス予想(主要証券会社16社に所属するアナリストの業績予想の平均値)を集計。前期の当期利益と、3期先の当期利益の予測を比較して、伸び率が高い順にランキング化した。
本稿ではランキングのトップ100の一覧を公開。国内外の市場に精通し、鋭い銘柄分析に定評のあるグローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏に、トップ100のなかでとりわけ注目したい銘柄を解説してもらった。
まず戸松氏は、「3年先」「5年先」まで見通す重要性について、次のように説く。
「株式市場は、常に“未来の利益”を織り込みに行くゲームと言えます。そのため株価は短期的には感情で動くことはあっても、中長期的には利益成長に準じるようになる傾向がある。短期の業績や一時的な材料ではなく、長期的にどれだけ利益が増えているか。それが中長期の株価を動かす中核ドライバーになります。特に3~5年という期間は企業の中期経営計画に連動しており、経営者や機関投資家もこのレンジを重視しています」(以下、「」内コメントは戸松氏)
だからこそ、「3年先」「5年先」まで見通した投資が重要になるというのだ。もちろん、その成長の中身を見分けることも求められる。
「単に成長率が高い銘柄を買うのではなく、その成長が一時的な人気なのか、メガトレンドに乗っているのかを見抜きます。また、同じ業種で3年先成長率を比べると、業界平均を上回る『構造的競争力』を持つ企業が見えてきます。もちろん、何らかの特別利益による利益成長であったり、長期的な成長につながらない一時成長の銘柄は避ける必要があります」
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