*11:35JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):日ハム、日本精工、JIG-SAWなど
任天堂<7974> :13590円(+645円)
大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は883億円で前年同期比1.7%増となり、市場予想を100億円程度上回ったとみられる。通期予想は従来の3200億円から3700億円、前期比30.9%増に上方修正。NSW2 のハード・ソフト販売数量を引き上げているようだ。コンセンサス水準にはまだ未達だが、実績値の上振れからも保守的との判断のようだ。また、年間配当金も従来計画の129円から181円に引き上げている。
日ハム<2282>:6308円(+615円)
大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、事業利益は363億円で前年同期比34.1%増となり、通期予想は従来の540億円から590億円、前期比38.7%増に上方修正している。食肉事業における国産鶏肉の単価上昇、及び豪州の牛肉販売の好調推移などが業績上振れの主因となっているもよう。なお、上方修正された税引前利益の水準500億円は、コンセンサスを20億円強上回る水準になっている。
ティラド<7236>:8670円 カ -
ストップ高買い気配。前日に上半期の決算を発表、営業利益は53.9億円で前年同期比2.1倍となり、通期予想は従来の66億円から88億円、前期比20.3%増に上方修正している。米国における生産移管プロジェクトに基くグループ会社支援が進展、関税負担分の転嫁交渉も進捗し、米国セグメントの収益性が改善しているようだ。つれて、年間配当金は従来計画の240円から320円まで引き上げるとしている。
日本精工<6471>:875.3円(+71.9円)
大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は117億円で前年同期比3.0倍と急回復、通期予想は従来の220億円から300億円、前期比5.4%増に上方修正している。コンセンサスは240億円程度であった。為替の円安効果やステアリングの上振れなどが背景となるもよう。また、米国関税のマイナス影響に関しても、価格転嫁が順調に進捗しているようだ。
TOA<6809>:1613円 カ -
ストップ高買い気配。前日に上半期の決算を発表、営業利益は12.6億円で前年同期比78.2%の大幅増益、7-9月期も2ケタ増ペースを維持。通期予想の45億円、前期比25.4%増は据え置き。また、配当方針の変更を発表、年間40円の配当維持を基本に配当性向45%を目安としていたが、年間85円の安定配当維持を基本として、配当性向85%のいずれか高い方を目安にするとしている。26年3月期年間配当金は従来の42円から85円に大幅引き上げ。
ACSL<6232>:993円(-3円)
買い先行も値を消す。米子会社が販売代理店契約を締結するExertis Almo社から小型空撮機体「SOTEN(蒼天)」400機の注文を受注したと発表している。受注金額は300万ドル(4.5億円)で、納期は2026年3月の予定。25年12月期業績予想に織り込み済みで、26年12月期の業績への影響は現在精査中。米国でロシア製や中国製のドローンの政府調達が禁止されている中、ACSLは全米で合計20社以上と販売代理店契約を締結しているという。
JIG-SAW<3914>:3740円(+270円)
大幅に反発。25年12月期第3四半期累計(25年1-9月)の営業利益を前年同期比10.6%減の3.97億円と発表している。売上高は3.2%増の26.72億円と増収を確保したものの、先行投資が響き減益となった。ただ、新東京本社での本社移転費用の影響が収束しつつあり、営業利益は第1四半期の33.8%減、第2四半期累計の28.8%減から順調に改善しており、好材料視されているようだ。通期予想は非開示。
ハートシード<219A>:1753円(+10円)
3日続伸。虚血性心疾患及び拡張型心筋症による重症心不全を対象にした心筋再生医療「HS-005」(カテーテル投与)の第I/II相企業治験について、医薬品医療機器総合機構(PMDA)による30日調査が完了し、治験開始が正式に可能になったと発表している。今後、候補となる治験施設における倫理審査委員会(IRB)の承認を経て、2026年に患者への投与を開始する予定という。
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