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キャリア

「元気な赤ちゃんを産んでね」職場で産休に入る同僚への声掛けはセクハラに該当するのか? 弁護士は「セクハラよりパワハラが心配」と指摘

悪気のない発言がハラスメントにつながる可能性も(写真:イメージマート)

悪気のない発言がハラスメントにつながる可能性も(写真:イメージマート)

 セクハラと認められるケースには「性的な発言や行動」以外が該当することもある。では「産休に入る同僚へ出産の励ましを言うこと」は、セクハラになるのか。実際の法律相談に回答する形で弁護士の竹下正己氏が解説する。

【質問】
 まったく理解できません。職場の社員が産休に入る際に「元気な赤ちゃんを産んでね」と言ったら、本人も含め、周りの女子社員がブーイング。「セクハラ発言だ」と糾弾するのです。悪気はないし、これってセクハラになりませんよね。このままでは、彼女らと気軽にコミュニケーションも取れなくなりそうです。

【回答】
 セクハラというより、パワハラの問題です。厚労大臣が定めた『雇用機会均等法』に基づくセクハラ防止指針では、職場のセクハラには性的な言動に対する労働者の否定的反応で、労働条件を不利にする“対価型セクハラ”と、性的な言動により、就業環境が害される“環境型セクハラ”があります。

 この“性的な言動”とは、性的な内容の発言や性的な行動を指し、“性的な内容の発言”には、性的な事実関係を訊ねたり、性的な内容の情報を意図的に流布するなどが挙げられ、“性的な行動”は、性的な関係を強要したり、必要なく身体に触ったり、わいせつな図画を配布するなどが含まれます。

次のページ:「今回のケースではセクハラより、パワハラが心配です」

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