愛鷹氏は「会社員生活」にどんなメリットを感じているのか(写真:イメージマート)
これまで98銘柄の「10倍株(テンバガー)」という驚異的な記録を樹立した現役サラリーマン投資家・愛鷹(あしたか)氏は、元手160万円で20代で株式投資を始め、30代で“億り人”に。2025年9月、築いた運用資産は4億円に達した。
だが、ここまで資産が増えてもFIRE(経済的自立・早期リタイア)しようと考えたことがないのだという。お金に不自由しなさそうな億り人にもかかわらず、会社員生活を続けているのはなぜか。愛鷹氏の著書『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)より一部抜粋・再構成して紹介する。
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私はかれこれ15年近く、サラリーマンと投資家という二足のわらじを履いています。それでも本業と株式投資の両立に困ったことはありません。
会社員であることの弱点があるとしたら、仕事中に日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの指数が突然急落するなど、相場全体に突発的に大きな値動きが生じたとき、即応できないことです。現物株を買ったらほとんど売らない長期保有を基本としてきたので、株価の下落はむしろチャンスなのですが、急落時は即応できないため底値買いのチャンスを逃す可能性があります。
株価が急落した日は、仕事を終えて自宅に戻ってから、「世界の株価指数がこんなに下がったのは、いったい何が原因だったのだろう。意味なくつられて下がった保有株や監視銘柄はないだろうか」などと、ちょっとソワソワしながら分析を楽しんでいます。
会社員の弱点をもう1つだけ挙げるなら、専業投資家に比べると、銘柄分析に割ける時間が限られることです。
じっくり時間をかけて分析・調査できるため、専業投資家のほうが投資効率は高いかもしれません。しかし、会社員でも長く保有することで、2億5000万円を超える株式資産を築くことができたわけです。結果論ではありますが、資産を形成するうえでは専業でなくても、これといった障害はないように思います。
この先、株式資産がいくら増えても、FIRE(経済的自立・早期リタイア)したいとは思わないでしょう。その理由はいくつかあります。
FIREを志向する人の多くは、サラリーマンに対してネガティブなイメージを抱くのかもしれませんが、私はいまの仕事がそれほど嫌いではありません。
