愛鷹氏が「PER」「PBR」を投資判断の参考にしないのはなぜか(写真:イメージマート)
これまで98銘柄の「10倍株(テンバガー)」という驚異的な記録を樹立した現役サラリーマン投資家・愛鷹(あしたか)氏は、元手160万円で20代に株式投資を始め、30代で“億り人”に。2025年9月、築いた運用資産は4億円に達した。
株式投資において、その銘柄が割安かどうかを示す代表的な指標として「PER(株価収益率)」「PBR(株価純資産倍率)」などがあるが、愛鷹氏は「参考までに眺める程度」だという。それはなぜか。愛鷹氏の著書『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)より一部抜粋・再構成して紹介する。
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株式は、どうせなら割安で買うにこしたことはありません。そのほうが株価としての伸び代の期待値は大きく、未来の10倍株に育つ確率も高まります。
株式が割安かどうかを示すためによく用いられる定番の指標が、「PER(株価収益率)」と「PBR(株価純資産倍率)」です。
PERは企業の利益に対して、株価が高いか安いかを示すもの。具体的には「株価」を「1株あたり純利益」で割って求めます(「時価総額」を「純利益」で割っても求められます)。
PERの値が高いと利益に対して株価は割高であり、低いと割安であるとされます。
日経平均株価を構成している225銘柄のPERは13~14倍が目安とされていますが、このPERの水準は業種によって変わります。
「銀行」「商社」「情報通信」といった業界のPERの平均は10倍ほどであり、日経平均のPERよりも低めです(拙著を書いていた当時より株価が上がっており、2026年現在では水準が切りあがっていますのでご注意を)。一方、「IT」「バイオ」といった業界のPERの平均は40倍以上であり、日経平均のPERよりかなり高めであることが多いです。
一方、PBRは企業が保有している純資産に対して、株価が割安か割高かを評価するもので、「株価」を「1株あたり純資産」で割って求めます(「時価総額」を「純資産」で割っても求められます)。
PBRが高いと純資産に対して株価が割高で、低いと割安と評価できます。PBRが1.0倍なら、株価と資産価値が同じであることを意味します。PBRが1.0倍未満なら、株価が資産価値よりも安くなっているので、割安とされています。
日経平均を構成する225銘柄のPBRは1.3倍前後が目安とされていますが、リーマンショック、コロナ禍で日経平均が下落した局面では、日本を代表するような大企業であってもPBR1.0倍を下回る銘柄が続出しました。
