PERとPBRは参考までに眺める程度
PERとPBRを重視するのは、おもに「バリュー株投資家」です。私はバリュー株をメインとした投資家ではありませんから、PERとPBRは参考までに眺める程度。それぞれ投資判断における明確な数値のラインは設けていません。
同じテーマで業績好調な銘柄が複数あったとしたら、PERとPBRをチェックして、より割安なほうを優先して投資対象にするという程度の活用にとどめています。また、PBR1.0倍以上での自社株買いは、賢明な経営判断ではないと思っています。
2022年は上期の株価低迷を受けて、反転のきっかけ作りのためか、日本でも自社株買いの規模が過去最多ペースで増えたようです。
長期目線では一過性の株高で終わってしまうことが多いため、個人的には自社株買いにはあまり賛同できません。指標的に割高な自社株買いをするくらいなら、増配や株主優待の拡充などで株主還元してくれるほうが長期的な株価上昇には有効です。
大事にしているのは、決算短信から読み解く業績の推移です。
PERとPBRにこだわりすぎると、10倍株を逃す恐れもあります。
私が保有する10倍銘柄でいうなら、日本M&Aセンター(2127)、エムスリー(2413)、ラクス(3923)といった銘柄は、購入した時点で、すでに割高な株価水準にあったように思います。PERもPBRも、あまり意識していなかったため、購入時点の具体的な数値までは覚えていませんが、なんとなく割高水準にあったことだけ覚えています。
PERとPBRをベースにすると割高に思える銘柄でも、そこから業績をさらに伸ばしていければ、株価は右肩上がりになり得ます。株価は美人投票の結果だからです。
PERとPBRにこだわりすぎると、銘柄選択の幅が狭くなり、10倍株に出合う可能性を狭めることにもなりかねません。
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そんな愛鷹氏がいま注目しているのは、どのような銘柄なのか。関連記事『《元手160万円→4億円の10倍株ハンター厳選の大化け期待4銘柄》97銘柄でテンバガー達成の愛鷹氏が狙いを定める「増配ラーメン銘柄」「サイバー攻撃対策・サッカーW杯で上昇期待の株」などお宝株候補を詳細解説』で詳しく紹介している。
※愛鷹・著『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)を元に一部抜粋して再構成
【プロフィール】
愛鷹(あしたか)/現役サラリーマン投資家。理系大学院修了。2008年に株式投資を始め、約4億円の株式資産を築く。保有銘柄は1000社を超える。2026年2月現在、14年連続通算98銘柄で10倍株(テンバガー)を達成。「テンバガーハンター」と呼ばれる。著書に『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)。
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