*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は伸び悩みか、株高・円安継続も米インフレを見極め
11日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米国の政府機関閉鎖は解除に向かい、株高継続なら円売り先行の見通し。ただ、今週発表の米インフレ指標の鈍化を見込み、追加利下げ観測でドル買いは抑制されそうだ。
前日の海外市場は米政府機関の一部閉鎖が早期に終結するとの期待感が広がり、投資家心理が改善。株高を背景にドル買い・円売りが優勢に。ただ、米国のファンダメンタルズを巡る不透明感からドルは伸び悩み、ユーロ・ドルは1.1540ドル台から小幅に持ち直し、ドル・円は154円を割り込んだ。本日アジア市場で日経平均株価の一時堅調地合いでリスク選好の円売りに振れ、ドルをはじめ主要通貨は対円で上昇基調を強めた。
この後の海外市場は手がかりが乏しく、米金融政策がテーマ。米政府機関閉鎖の解除に向けた動きがドルを支える一方、今週発表予定の米消費者物価指数(CPI)が鈍化するとの見方から、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が意識されればドルの上値は重いだろう。加えて、トランプ政権の政策運営に対する不透明感が残り、積極的なドル買いは手控えられる。買い一巡後は様子見姿勢が強まり、方向感を欠く展開とみる。
【今日の欧米市場の予定】
・19:00 独・11月ZEW景気期待指数(予想:40.5、10月:39.3)
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