*14:48JST ユーロ週間見通し:伸び悩みか、高値警戒感で調整売りが増える可能性
■強含み、ECB政策金利は当面据え置きとの見方が強まる
今週のユーロ・ドルは強含み。米長期金利の高止まりが意識されたものの、リスク選好的なユーロ買い・円売りが強まり、この影響でユーロ・ドルの取引でもユーロ買いが優勢となった。欧州中央銀行(ECB)の政策金利は当面据え置きとなる可能性が高いこともユーロ・ドル相場を下支えした。取引レンジ:1.1541ドル-1.1656ドル。
■伸び悩みか、米金融政策の動向が手掛かり材料に
来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。ユーロ圏経済指標で景況感の改善が示された場合、欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ観測は後退するとみられる。一方、米国の政府機関再開はドル買い材料。また、11月19日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で追加緩和に慎重な意見が多くみられた場合もドル買いが入りやすい展開に。
予想レンジ:1.1550ドル-1.1750ドル
■最高値更新、リスク選好的なユーロ買い強まる
今週のユーロ・円は堅調に推移し、過去最高値を更新した。日本の通貨当局が円安進行をけん制したものの、日本銀行による12月利上げ観測は後退し、日欧金利差の段階的な縮小は予想できないこともユーロ買い・円売りを促したようだ。欧州中央銀行(ECB)の政策金利は当面変更なしとの見方もユーロ高・円安につながった。取引レンジ:177円15銭-179円97銭。
■伸び悩みか、高値警戒感で調整売りが増える可能性
来週のユーロ・円は上げ渋りか。ユーロ圏経済指標で景況感の改善が目立ち、欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ観測後退ならユーロ買いは継続。一方、高市政権の政策運営を背景に円売りが続き、節目の180円台に浮上する可能性がある。ただ、日本の円安牽制が意識されるほか、急速なユーロ高円安を警戒して調整的なユーロ売りが増える可能性は残されている。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・21日:11月製造業PMI(10月:50.0)
・21日:11月サービス業PMI(10月:53.0)
予想レンジ:177円00銭-182円00銭
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