*08:40JST エヌビディア決算通過後を睨んだ押し目狙い
19日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発を意識しつつも、戻り待ち狙いの売り圧力を警戒することになりそうだ。18日の米国市場はNYダウが498ドル安、ナスダックは275ポイント安だった。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が後退するなかで、過熱感が警戒されている半導体・AI関連株を中心とした利益確定の売りが優勢だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比350円高の4
8850円、円相場は1ドル=155円40銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まりそうだ。
日経225先物はナイトセッションで一時48410円まで売られる場面もみられた。ただ、終盤にかけて買い戻されており、48900円で終えている。前日の急落で25日線水準からボリンジャーバンドの-1σまで急落し、ナイトセッションでは-1σ(48800円)を挟んでの攻防をみせている。-1σ水準での底堅さが意識されてくるようだと、前日の急落に対する自律反発を狙った押し目買いを誘うことになりそうだ。
もっとも、米国ではエヌビディアの決算を控えているため、積極的なリバウンド狙いの動きは期待しにくい。一方で、前日の大幅な下げで需給状況は悪化してきたと考えられ、戻り待ち狙いの売りが警戒されよう。まずは、半導体・AI関連株の調整一巡を見極めたいところである。日経平均株価も前日の急落で-1σ(48560円)に接近しているため、同バンドでの底堅さを確認したいところである。
半導体・AI関連株は引き続き手掛けにくいところであるが、前日までの急落でエヌビディアの決算のマイナスインパクトを相当織り込んでいると考えられる。イレギュラー的に下げている銘柄も多いと考えられ、エヌビディアの決算通過を睨んだ押し目狙いのスタンスにも向かわせそうだ。そのほか、リスク回避姿勢のなかで、ディフェンシブ株を拾う動きのほか、インデックス売買の影響を受けにくい中小型株の一角にも注目しておきたい。
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