トレードに必要な3つの「M」
トレードメンタルがジャマをしてしまう例
そして、これらの「トレード手法」「資金管理」と同等以上に重要になってくるのが、トレード中における心理状態、つまり「トレードメンタル」です。
なぜ、トレードメンタルが大切なのでしょうか? 一言で言うと、いくら正しいトレード手法、資金管理を知っていても、誤ったトレードメンタルがそれらをジャマし、正しいトレードを実行できずに、資金を減らしてしまう可能性があるからです。
実際に、トレードメンタルがジャマをしてしまう例を挙げてみましょう。例えば、以下のようなものです。
・手法ルールに該当しないポイントと分かりつつも、ドキドキ感を得たい気持ちにかられ、ついトレードして負けてしまった(ポジポジ病)
・逆に、手法ルールに該当してチャンスだと分かっているのに、過去の損切がトラウマになっていて、エントリーボタンが怖くて押せなかった。エントリーしていたら勝っていたのに……(モジモジ病)
・+10pipsで利確、ということは分かっているが、含み益が減ってしまったらどうしよう、という不安が強く、ついつい+3pipsで利確してしまった(チキン利食い)
・自信を持ってエントリーしたのに損切になった。ムカッときて、すぐに利益を取り戻そうと、思いつきでトレードを仕掛けてしまった(リベンジトレード)
これらは決して特別な事例ではなく、お金がかかるリアルトレードだと、誰もが経験し得るものになります。
繰り返しになりますが、いくら正しいトレード手法、資金管理をきちんと勉強していても、正しいトレードメンタルを構築できていないと、感情的になり、間違ったトレードに走ってしまうおそれがあるのです。
※加藤ムネヒサ・著『元手30万円からわずか3年でFIREを叶える爆益トレード 黄金のスキャルピングFX』(KADOKAWA)より一部抜粋して再構成
【プロフィール】
加藤ムネヒサ/専業トレーダー。1982年、香川県生まれ。一橋大学商学部卒。大手保険会社入社後、経済的自由を夢見てFXを始めるも、自動売買で250万円の損失を出す。4年間FXで負け続けるが、毎日3時間、過去チャートを検証して独自の手法を開発し、月収100万円と年利300%を達成。FX5年目に独立を果たす。2016年にはYouTube「FXゴールドナビ」を開設。新著『元手30万円からわずか3年でFIREを叶える爆益トレード 黄金のスキャルピングFX』(KADOKAWA刊)が話題。関連記事では、加藤氏の最新インタビュー記事を掲載。自身が実践する「ゴールデン手法」や「儲けを狙える2つのチャンスタイム」について、詳しく解説している。
