トータルで勝ちを積み重ねるためには資金管理ルールを守ることが大切(写真:イメージマート)
為替の値動きをもとに利益を狙うFX(外国為替証拠金取引)は、少額から始められるものの、資金管理などが難しいため「ハイリスク」の投資商品として見られることも少なくない。そんなFXを元手30万円から始め、億り人になった加藤ムネヒサ氏は、短時間にトレードを繰り返すスキャルピングという手法を得意とする。取引手法の中でも特に難しいスキャルピングで、加藤氏はどう資金管理を行っているのだろうか。
“3年でFIREを目指す”想定で、加藤氏のトレードノウハウを紹介する『元手30万円からわずか3年でFIREを叶える爆益トレード 黄金のスキャルピングFX』(KADOKAWA)より一部抜粋・再構成して、加藤氏の資金管理ルールを紹介する【全5回の第2回】。
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資金管理ルールとは、一言で言うと、「1回のトレードを、どのくらいのロット(通貨量)で取引するか」を定めたものです。
資金量に対して、大きすぎるロットでトレードをすると、連敗、もしくは1回の負けで資金の大半を失う、なんてことになりかねませんから、トレーダーは資金を守るために、この資金管理ルールを順守していくことになります。
そして、1回の損切を、「トレード資金の2%」の金額以内に抑えることを、資金管理2%ルールと呼びます。
具体的な例で解説します。例えば、口座の資金が100万円の場合、100万円の2%は2万円ですね。よって、1回の損切を2万円以内に抑えるのが2%ルール。
ここで、本書のゴールデン手法は、「損切幅10pips」を使うので、
・2万円=10pips×ロット「20万通貨」
となり、資金が100万円の場合は、1回のロットを20万通貨以内にすれば良い、ということがルールから求められます。
2%ルールを使う利点として、仮に10連敗したとしても、資金の約8割が残ることになるので、万が一、大きな連敗が発生したとしても、資金の大半が残っている安全な状態を保つことができます。
特に、手法の練習を始めたばかりの際は、間違ったポイントでトレードしてしまうことも多く、本来の勝率が出ないことは当然なので、2%ルールを超える高ロットでのトレードはしないことが大切です。
