バリュー投資家の名著と呼ばれる本を読むのが好きという(写真:イメージマート)
世界的なAIブームに乗って、アドバンテストやソフトバンクグループ、東京エレクトロンといった日本のAI・半導体関連銘柄が活況を呈し、日経平均株価をも左右している。そんな喧騒とは距離を置き、淡々と自らの投資術を実践して資産を増やし続けているのが、40代で資産3億円超の現役サラリーマン投資家・なべさんだ。
いったい日々どんな生活を送っているのか。投資で成功した人のライフスタイルは、他の投資家にとっても参考になるものだろう。
“億り人”と呼ばれる人たちは、早朝から米国市場の動向をつぶさにチェックするなど「朝活」に力を入れる人が少なくないが、なべさんはあくまでマイペースだ。
「朝は日経新聞をネットでざっと読むくらい。会社員なので、平日は朝8時30分には家を出て、仕事をして、夜8時には帰宅します。帰宅後は『株探』のサイトを見て、大好物の“年初来安値”というキーワードで銘柄をチェックしたり、決算発表したPERが1ケタの銘柄をソートして見たりするくらいです。
普段、投資に関する時間は朝と帰宅後を合わせても30分いかないくらい。決算シーズンは保有銘柄を中心に決算を見ますが、それでもせいぜい30分増えるくらいですね。ほかの投資家からみたら、ほぼ何もしていないと思いますよ」(以下、「」内コメントはなべさん)
基本的に「5年以内に株価2倍になりそうなバリュー株」を長期保有しているので、デイトレーダーのように毎日取引するわけでもない。
「株を売買する時は、朝に気配値を見て指値注文しておきます」
そうはいっても、理系出身のなべさんは、PERなどの指標を見て、独自の「目標株価」を算出したりするなど、銘柄探しには並々ならぬこだわりを感じるが、そこに時間はかけないという。
