*08:09JST 今日の為替市場ポイント:日銀12月利上げ観測でドルは上げ渋る可能性
1日の米ドル・円は、東京市場では156円15銭から155円31銭まで下落。欧米市場では155円56銭から154円67銭まで売られたが、155円46銭で取引終了。本日2日の米ドル・円は主に155円台で推移か。日本銀行による12月利上げ観測台頭で米ドル・円は上げ渋る可能性がある。
日本銀行の植田総裁は金融経済懇談会で講演し、「12月18、19日に開催予定の金融政策決定会合に向けて、企業の賃上げ姿勢に関して精力的に情報収集している」、「内外経済・物価情勢や金融資本市場の動向を、さまざまなデータや情報を基に点検・議論し、利上げの是非について適切に判断したい」と語った。市場参加者の間では12月利上げ観測が広がり、日米金利差の縮小を想定した米ドル売り・円買いが広がった。ただ、日本銀行による12月利上げ観測が後退した場合、円安が急速に進行する可能性がある。円安進行で長期金利がさらに上昇するとの見方もあるため、市場参加者は日銀の動向を注視している。
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