資産2億円超の兼業投資家・なのなのさん
株価は上がって下がるもの――。5万2000円台の史上最高値をつけたのに、その後は5万円を割り込むなど乱高下を見せる日経平均株価の値動きを見ていると、そう思わずにはいられない。そうしたなか、少しでも安定を求めるなら、株を持っているだけで得られる「配当」目当ての投資が有力な選択肢となるだろう。それも将来的に配当が増える見込みの銘柄ならなおさらだ。
そこで、マネーポストWEBでは、金融情報サービス会社アイフィスジャパン協力のもと、「3期先の配当」のコンセンサス予想(主要証券会社16社に所属するアナリストの業績予想の平均値)を集計した。そのうえで、算出基準日(11月21日)時点の株価から、3期先の予想配当の「配当利回り」を算出して、高い順にランキング化。その「3年後に高配当期待の銘柄ランキング」のトップ100のなかから、資産2億円超の兼業投資家・なのなのさんが注目する銘柄を解説してもらった。
投資歴20年以上というなのなのさんは、高配当株投資をメインに今年まで17年連続で黒字を達成。『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える「爆配当」株投資』(KADOKAWA)という著書もある。
実際、ランキングの上位50社のうち25銘柄ほどは配当狙いで保有しているという。なかでも「最近買ったばかり」というのが、2位のソニーフィナンシャルグループ(FG)である。
「ソニーグループからのスピンオフで今年9月29日にIPO(新規上場)したばかり。株価は上場直後の210円を上回ることなく、150円前後で推移していますが、私は安いと見て、11月下旬に買ったばかりです。同社の大きな魅力は、同業他社と比べて株価が割安なこと。PER(株価収益率)は13倍前後で、軒並み20倍前後となっているSBIインシュアランスグループやライフネット生命保険、楽天銀行などと比べても、かなり割安感がある。増配の余地もあるので、割安な今のうちに仕込みたい銘柄と言えるでしょう」(以下、「」内コメントはなのなのさん)
