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投資
おけいどん式投資メソッド

《資産2.2億円投資家・おけいどん氏が解説》長期投資の魅力は「リバウンド力」の恩恵を受けられること 「もっと言うと、ショックのときに追加投資できる人が強い」

おけいどん氏が長期投資の魅力と恩恵を解説する(写真:イメージマート)

おけいどん氏が長期投資の魅力と恩恵を解説する(写真:イメージマート)

 投資にはリスクはつきものだ。リスクを完全に排除することはできないが、手法として「不必要なリスクを冒さない『怖くない投資』」を掲げるのが、日米など世界の高配当株・増配株に長期投資して資産2.2億円を築いた投資家・おけいどん(桶井道)氏だ。

 サラリーマン生活25年の間に投資で築いた資産が1億円に到達し、2020年に47歳で会社を退職。その後も投資を続け、資産を増やし続けている同氏は「投資に対する正しい知識と理解」の普及にも尽力している。“億り人”が強調する、投資を始める前に知っておきたい「王道」とは何か──。

 おけいどん氏が2024年12月末に出版した著書『普通の人のための投資 いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)より、一部抜粋・再構成して紹介する。

 * * *
 実際に投資の世界に足を踏み入れるにあたり、絶対に知っておかなければいけない基礎知識について解説していきます。

 まずは投資の「王道」から説明していきます。自分なりに挑戦してみたいと思う人もいるかもしれませんが、「王道を知らずして、邪道を歩くべからず」です。ここで言う投資の「王道」とは、「長期・分散・積立」の3つです。

 投資のセオリーとして、まずあげられるのが「長期」です。

投資期間が長ければ長いほどメリットを享受

 投資には複利の効果が発生するため、基本的には投資期間が長ければ長いほどメリットを享受することができるでしょう。

 世界経済が「長期」ではずっと成長してきた歴史を振り返ると、過去30年の間に、アジア通貨危機、ITバブル崩壊、リーマン・ショック、チャイナ・ショック、コロナ・ショックなど、世界経済を揺るがす「ショック」が何度も発生しました。みなさんも聞いたことがあると思いますが、「100年に一度の危機」と言われたリーマン・ショックのときは、資産が大きく目減りしました。

 しかし、世界の株式市場は時間をかけてそのマイナスを取り返し、むしろ大きく成長しています。高値を更新しています。世界単位で見れば、経済は短期的なアップダウンを経験しながらも、長期的には成長を続けてきたのです。

 その根拠をわかりやすく示しましょう。

 世界の人口は増えます
→モノやサービスの需要が増えます
→企業は増える需要に対応して供給を増やします
→企業は利益が増えます
→株価は企業の儲けに連動するので、株価は上がります

 もしくは、こんなふうに説明することもできます。

 人間は常に便利なものを求めます
→それを可能にするためイノベーションが起こります
→新しい需要が出てきます(いまなら生成AI、少し前だとスマートフォン)
→それを供給する企業は儲かります
→企業は大きくなりますので、株価は上がります

長期投資は「リバウンド力」の恩恵を受けられる

 投資家のなかには、「ショック」をきっかけに株式を手放した人も多くいます。しかし、そこで我慢して、株式を保有し続けた投資家たちの多くは、資産運用を「長期的に続ける」ことで、しっかりとその恩恵を受けているのです。

 長期投資は「リバウンド力」の恩恵を受けられる。もっと言うと、実は「ショック」のときに追加投資できる人が強いのです。株価が元に戻ろうとするリバウンド力を味方にすることで、資産を伸ばすことができたのです。

 仮に、暴落で株価が20%下落したとします。株価が同じ位置に戻るためには25%上昇することが必要です。この力を取り込むのです(もちろん、優良銘柄であることが前提です)。 ここで逃げれば、資産は20%下落したまま。「投資は危険、損する!」となるわけです。わざわざ損するシーンで、自らゲームオーバーにするのはもったいなさすぎます。とんだ「ひとり相撲」です。

 投資をするのであれば、年月を味方につけてください。歴史を振り返りますと、暴落ですら味方につけることで、ピンチをチャンスに変えられる可能性が高いのです。

* * *
 そんなおけいどん氏はいま、どんな銘柄に注目しているのか。関連記事『【資産2.2億円・おけいどん氏が厳選6銘柄】「営業利益率40%弱のゲームソフト会社」「遠隔システムが高評価の世界2位企業」…“高市首相の17戦略分野”入りで株価上昇が期待される各分野の代表株』では、同氏が“高市首相の17戦略分野”のなかから、コンテンツ、防災・国土強靭化、防衛産業の分野で期待を寄せる有望な個別銘柄を紹介している。

※桶井道・著『普通の人のための投資 いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)を元に一部抜粋して再構成

【プロフィール】
桶井道(おけい・どん)/個人投資家(投資歴27年)・物書き。1973年生まれ。世界中の優良株・ETF等を100銘柄以上保有し、高配当株および増配株を買ったら放置する「ぐうたら投資」を極めてから資産成長を加速させる。2020年に資産1億円とともに退職して自由となり、2025年10月には2.2億円に到達。著書に『普通の人のための投資 いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)、『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』(KADOKAWA)など6冊。
Xアカウント:@okeydon

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