株式偏重のポートフォリオを整える王道の「債券投資」、初心者におすすめの国内外の債券ファンドの選び方を解説　金利や為替の変動が価格にどう影響するのか

債券ファンドのデメリット

　債券投資においても、リスクはゼロではありません。市場金利が上昇すると、債券の価格は下落します。個別の債券であれば、償還するまで保有することで値下がり損は避けられますが、債券ファンドの場合は、基本的に期間がありません。これから日本の金利が上昇していけば、国内債券ファンドの価格は下落していくので、注意が必要です。

　外国債券ファンドの場合は、為替リスクがあります。購入時より円高に振れた場合は、円換算での価値が目減りし、結果マイナスになる場合もあります。

今回のまとめ

・株式だけの資産運用に不安を感じる人には、債券ファンドの活用が有効。
・債券ファンドは分散投資とプロ運用が特徴で、初心者にも始めやすい。
・債券投資にも金利や為替のリスクがあるため、注意して選ぶことが大切。

【プロフィール】
藤川里絵（ふじかわ・りえ）／個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。