「パパ活」をする女性たちにも様々な事情が(写真:イメージマート)
パパ活という言葉が広がって久しい。男性と一緒に食事をして女性がお金を受け取る──主に都市部に住む富裕層の年配男性と若年女性の関係と思われがちだが、地方都市でも同様のケースは少なくない。可処分所得の少なさから、生活費を賄う現実的な選択としてパパ活をするケースや、将来の結婚相手を探すつもりがいつの間にかパパ活につながっているケースもあるという。彼女たちの本音を探った。
「『貧困のせいだ』と割り切っています」
ある地方都市で、脱毛サロンのエステティシャンとして働いている女性・Aさん(23歳)は、月収が手取りで13万~15万円程度。職業証明など、一定のセレクションがある某マッチングアプリに登録し、彼氏とはできないワンランク上のデートを叶えてくれる相手を探している。
「同じ年のフリーターの彼氏がいます。2人でいても良いお店に行けるわけじゃないし、完全に割り勘。自分の給料だけでは、おしゃれもできないです。ほしいデパコスも買えないし、スタバだって気軽に行けないんですよ。だから、ライトなパパ活というか、『おぢ』とはいっても30代で比較的清潔感がある、有名な企業で働いている男性と、定期的にデートしています。全員、既婚者で単身赴任の人ですね。
直接的に金銭をねだると関係が切れてしまうから、『あの素敵なお店でデートしたいな』とか、一緒に百貨店に行って『このブランドのコスメがずっと欲しかったの!』と甘えて買ってもらう。擬似彼氏というか、向こうも遊び目的だし、有名企業に勤めている手前、コンプラ意識も高いので、危ない目に遭った経験はないです」(Aさん)
その一方で、50代以上で好みではない男性は、現金を要求する下位ランクの「おぢ」として割り切っているという。
「本当はデートしたくないような、明らかな『おぢ』からは、現金をもらうことにしてます(笑)。向こうも、こちらから頼まなくてもデートの対価として現金をくれるんですよ。お互い『察し合う』というか、相手にとっての自分の価値をわかっているのでウィンウィンだと思いますし、正直こんな安い給料で暮らすのは無理なので、『貧困のせいだ』と割り切ってます」(同前)
