塾が謳う“的中”の中身は怪しい?
神奈川県の中堅進学塾で講師を務めるNさん(40代/男性)は、出題予想事情についてこう語る。
「ウチの塾では、出題予想は“人力”でやっています。ベテラン講師にはキャリアの中で培った蓄積があり、各科目の担当者は上位校の出題予想のノウハウを持っています。講師同士が『A校は○○が必ず出る』『B校は××は出ない』といった話題で盛り上がることも多いですね。
AIの問題予想について言えば、出題傾向ぐらいなら分かるんじゃないでしょうか。大量に過去問を読み込ませれば、それなりに有効な科目もあると思います。小論文、現代文、世界史など、時事ネタと絡みやすい科目はもちろん、古文や漢文にも出題に流行はあります。それが当たればスゴいですよね。例えば、現代文で扱われる作家には明らかにトレンドがあり、その作家の本を読んでいれば有利でしょう。
ただ、学校側も塾業界の動向を把握していますから、進学塾がAI予想を使うようになれば、きっちりそれを外してこようと考えるのでは。結局、イタチごっこみたいなものだと思います。
塾のホームページやパンフレットを見ると、模試や教材と同様の問題が入試で出たことを大きくアピールしているものを見かけますが、あれは正直、眉唾物でしょう。細かく見ると、『どこが?』と言いたくなるようなものもあり、“言ったもん勝ち”みたいなところがあります。あれを塾選びの参考にするのは無意味です」