*15:39JST 為替週間見通し:ドルは底堅い動きか、日中関係悪化を懸念した円売り継続も
【先週・今週の概況】
■日本の財政悪化や日中関係の悪化を懸念して円売り強まる
先週・今週の米ドル・円は強含み。米国金利の先安観は消えていないものの、米国のインフレ緩和のペースは緩慢であること、日本の財政悪化に対する市場の警戒感は低下していないことから、リスク回避的な円買いは昨年末で一巡した。年明け以降は日本銀行による早期利上げ観測の後退や台湾問題を巡って日中関係が一段と悪化していることを懸念した円売りが観測された。
1月9日のニューヨーク外為市場でドル・円は157円36銭まで売られた後、約1年ぶりとなる158円18銭まで上昇した。9日発表の12月米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びは市場予想を下回ったものの、失業率の低下や平均時給の上昇が好感され、リスク選好的な米ドル買い・円売りが優勢となった。さらに1月ミシガン大消費者信頼感指数も市場予想を上回ったため、ドル買い・円売りが加速。高市首相が衆院解散を検討との一部報道を受けた円売りも観測されており、米ドル・円は157円93銭でこの週の取引を終えた。米ドル・円の取引レンジ:155円75銭-158円18銭。
【来週の見通し】
■ドルは底堅い動きか、日中関係悪化を懸念した円売り継続も
来週の米ドル・円は底堅い動きとなりそうだ。年明け後に発表された米国の12月ISM製造業景況指数は47.9と前回実績を下回り、好不況の境目である50は遠のいた。2024年10月以来の低水準となり、足元は米国の景気後退観測が広がりやすい。また、ミラン米連邦準備制度理事会(FRB)理事は「データがさらなる利下げを後押しする」としたうえで、今年は「100bp以上の利下げ必要と考えている」と指摘した。
一方、台湾問題などを巡って日中関係の悪化が取りざたされており、中国による輸出規制が日本経済を圧迫するとの見方が広がった場合、日本銀行の利上げペースは緩慢になるとの見方から、リスク選好的な米ドル買い・円売り継続する可能性がある。また、日本の財政悪化懸念による円売りも根強く、米ドルを含めた主要通貨は対円で底堅い動きを見せる可能性がありそうだ。
【米・12月消費者物価コア指数】(13日発表予定)
13日発表の米12月消費者物価コア指数(コアCPI)は前年比+2.7%の見通し。インフレ率が市場予想を下回った場合、追加利下げ観測が広がり、ドル売り材料となる。
【米・11月小売売上高】(14日発表予定)
14日発表の米11月小売売上高は前月比+0.4%の見通し。予想通りなら景気減速懸念はやや後退し、利下げ継続にらみのドル売りは一服しよう。
予想レンジ:156円50銭-159円50銭
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