立地が悪い場所に人を導くには…
この一件以来、不動産広告マニアと化したKさんは、こんなケースにも遭遇したという。
「新聞の折り込み広告に、“卵の即売会”のチラシが入っていたんです。場所を確認すると、何の変哲もない住宅街。不思議に思いながら訪ねてみると、行き止まりの一番奥にのぼりが立っていて、そこは新築住宅の販売現場でした。私は普通に卵を買って帰りましたが、卵を“エサ”に集客しようとしたのでしょう。
その後、卵だけでなく、野菜やロールケーキというパターンもありました。いずれも立地が悪い戸建て住宅の販売です。商品自体は良いものなので、見に行って気に入れば購入する人もいるでしょうが、ママ友の中には『即売会だと思って行ったら住宅販売だった』と戸惑っていた人もいました」
後編記事『《巧妙化する不動産販売》デベロッパー現役社員が明かす現場の仕掛け 「CM出稿の代わりに情報番組で紹介」「相続の無料セミナーに営業部隊投入」ほか、あの手この手』では、大手デベロッパーの現役社員が、巧妙化する不動産販売の仕掛けについて、赤裸々に告白している。
(後編へ続く)