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【注目トピックス 日本株】ロココ Research Memo(2):ITサービスマネジメント事業を祖業にM&Aで事業領域を拡大しながら成長

*11:02JST ロココ Research Memo(2):ITサービスマネジメント事業を祖業にM&Aで事業領域を拡大しながら成長
■ロココ<5868>の会社概要

1. 会社沿革
同社は、1994年に現代表取締役社長である長谷川一彦(はせがわ かずひこ)氏が大阪で起業したIT企業である。長谷川氏は19歳でコンピュータサービス(株)(現 SCSK(株))にエンジニアとして入社し、その後子会社のアイ・エヌ・エス(株)の専務に任命され、当時社員わずか60人規模の会社を10年間かけて1,000人規模、売上高55億円、営業利益5億円の企業に育てあげた。この成功体験から自身で起業し上場会社まで育てたいという思いを強くし、周囲が反対するなか42歳の若さで起業を決意した。

前職時代に築き上げたネットワークを生かして、大手電機メーカーや大手生命保険会社のヘルプデスクサービスからビジネスをスタートさせ、その後も大手企業との直接取引を基本にITサービスマネジメント事業(ITエンジニアのアウトソーシングサービス)を伸ばしていく。1997年にはカスタマーコミュニケーション事業(24時間サポートデスクサービス)を開始し、2005年には初の自社開発製品となる自動組版ソフトウェア※「METAWORKS」を発表した。また、オフショア開発拠点として2005年と2010年に中国、2011年にフィリピンに子会社を設立した。2008年秋に発生したリーマンショックによる不況で売上が落ち込むなど厳しい局面もあったが、大手企業を主要顧客としていたことやIT市場の拡大によるエンジニア需要の高まりもあって、2012年以降は業績も回復軌道に入った。

※ 印刷物のレイアウト作業を自動化するソフトウェア。

2014年に(株)アイ・シー・ティーグループを子会社化したことにより、新たにServiceNow事業やイベント事業(チケッティングシステム、チケット抽選・配席システム等)、ソリューション事業(顔認証システム)、システムソリューション事業(システム・アプリケーション受託開発)が、2016年にはアイ・シー・ティーが(株)ジー・インサイトを子会社化したことにより、HRソリューション事業(勤怠管理システム)が加わった。これら子会社については2019年に同社が吸収合併し、経営基盤の強化を図った。2024年12月に(株)フェイスからファンクラブ運営事業※を譲受し、2025年12月には生成AI関連アプリ及びシステム開発事業を展開するAutomagicaの発行する株式の70.03%を取得し連結子会社化するなど、積極的なM&Aにより事業領域を拡大しながら成長を続けている。また、同年1月に顔認証システムの研究開発拠点としてポーランドにRococo Poland spolka z o.o.を新設した。

※ 法人を顧客とした「Fans’ PRO」及び個人・法人を顧客とし、X(旧Twitter)をサービス基盤とする「Fans’ Consumer」の2つのファンクラブプラットフォーム事業。

2025年12月末時点のグループ体制は、同社及び連結子会社4社で構成され、従業員数(臨時職員含む)は810名(うち、外国籍社員比率13.7%)のうち、7割強となる588名がエンジニアである。

ITO&BPO事業とクラウドソリューション事業を主に展開

2. 事業内容
同社グループの事業は、アウトソーシングサービスを主に行うITO&BPO事業(ITアウトソーシング&ビジネスプロセスアウトソーシング事業)、システム開発・保守・導入支援を行うクラウドソリューション事業とその他(海外オフショア拠点による開発・保守業務等)の3つに区分されている。直近3期間の推移を見ると、売上高、営業利益ともにITO&BPO事業が6割強、クラウドソリューション事業が約3割をそれぞれ占めている。

(1) ITO&BPO事業
ITO&BPO事業は、ITサービスマネジメント事業、カスタマーコミュニケーション事業、イベントサービス事業、ソリューション事業の4つの事業で構成されている。2025年12月期の売上構成比はITサービスマネジメント事業が6割強、カスタマーコミュニケーション事業が1割強と両事業で大半を占める。イベントサービス事業やソリューション事業はそれぞれ1割弱と小さいものの、イベント事業については粗利率が最も高く安定した収益源となっており、ソリューション事業については成長ポテンシャルが大きいため、注力事業の1つとして位置付けている。

a) ITサービスマネジメント事業
関東、関西圏の大企業を中心に、PC-LCM(PCの調達から廃棄までのライフサイクルの管理)、ヘルプデスク、キッティングサービス、インフラ・ネットワーク構築、エンジニア常駐等、ITシステムに関わる幅広いサービスを提供している。顧客との契約は大企業が中心で長期継続を基本としていることもあり、解約率は極めて低い水準となっている。

b) カスタマーコミュニケーション事業
技術系のコールセンターサービスを顧客ニーズに応じて提供している。特徴としては、24時間365日対応可能であること、必要な時間や日数だけ対応するシェアード・サービスが可能なことに加え、小売や外食、介護、コスメ、通信など幅広い業種で実績があり、多様なテクニカルサポートが可能なことが挙げられる。

c) イベントサービス事業
各種イベント興行やアミューズメント施設などのチケット販売の電子化と販売データを自社でCRMに活用できるチケッティングシステム「tike-uke(チケウケ)」のほか、チケット抽選及び配席システム「tike-loto(チケロト)」などの開発、サービス提供を行っている。また、顔認証入場ソリューションと組み合わせたカスタマイズをソリューション事業で行っており、当該事業と連携してサービス提供している。

d) ソリューション事業
顔認証システム「AUTH」シリーズをベースとした各種ソリューションを提供している。具体的には、顔認証だけでスムーズな入退場を可能とする「AUTH thru(オースルー)」や、運転前後のドライバーに顔認証での本人確認と検知機を使ったアルコール検査が同時にでき、クラウド連携することで安全運転管理者がリアルタイムで測定結果を確認できる「AUTH BrAC(オースブレス)」、顔認証技術とAIカメラを連携することで、登録された作業者の作業内容や安全・衛生管理記録など「作業者記録」をクラウド上で保存し、作業効率の改善指導や事故防止対策などに活用できる「Work-Reco(ワーレコ)」などがある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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