*16:39JST メタリアル:高精度翻訳AIで手間81.7%削減に続いて表記の統一性を自動的に高める新機能
メタリアル<6182>の戦略領域における開発が進捗している。連結子会社である株式会社ロゼッタは、高精度産業翻訳AI「T-4OO(ティーフォーオーオー)」において、「高精度翻訳」の翻訳精度向上で「従来型翻訳」に比べて修正の手間が81.7%削減される大型のアップデートを2026年1月に実施したことに加え、今回も重要な新機能として翻訳結果内の表現/表記の統一性を自動的に高める新機能(原稿内不整合対策)を実装した。
同社では、2025年12月4日に開示した新ビジョン「人手の修正が不要な翻訳 AI を創る」の実現に向けて、重要な機能の追加が相次いでおり、昨年12月以降の新機能リリースは本件で12件目となる。同社は、早ければ2026年中、遅くとも3年以内の完全自動翻訳の実現を目指し、新機能の開発を加速させている。
今回の新機能では、翻訳対象文書内に、まったく同一または数字・記号のみが異なる文章が存在する場合でも、差分以外の表現を統一した訳文を自動生成できるようになった。これにより、従来は人手で行っていた「表現/表記の揺れ」の確認・修正作業を大幅に削減し、翻訳品質の一貫性を高い水準で保つことが可能となる。従来は、対訳確認や人手による調整を行わなければ、文書全体の表現統一を担保することが難しく、翻訳後の編集工程に多くの時間と労力を要していた。今回の「T-4OO」のアップデートでは、文書内の同一文・準同一文を自動的に検出。数字や記号以外の表現を揃えた訳文を出力することで、翻訳後の編集負荷の大幅な軽減が可能となった。AI翻訳後の編集作業を大幅に効率化する今回の新機能は、主な対象領域である取扱説明書・マニュアルに限らず、製薬、法務、特許、IRなどの分野でも高い効果を発揮することが期待される。
今回の新機能も高精度翻訳の周辺を補強するものとなり、業績への影響は大きく寄与する可能性がある。同社の翻訳AI事業の収益の中核をなす部分が長期利用のロイヤル顧客であり、大型アップデートが収益アップに直結しやすい素地がある。
なお、2026年2月通期の売上高は前期比10.2%増の4,500百万円で過去最高売上を更新し、営業利益は同10.8%増の130百万円と増収増益に転じる見込み。同社ではAIとメタバース事業とM&Aでの成長により、2028年2月期の売上高で13,400百万円を目指している。10年以上の長期スパンであると、売上100,000百万円以上が目標となる。M&Aも多用されるであろうことで、利益は読み難いものの、実力値として最低限確保できるであろう営業利益率10%を2028年2月期で達成し、これも最低限の数値となるであろう上場企業の平均PER15倍が付いたとした場合、時価総額は120億円を上回る(現在48億円)。
短中期戦略では、成長可能性の高い4つの戦略領域を掲げている。(1)人手修正の要らない翻訳AIについては、2025年12月4日に子会社ロゼッタにて新ビジョンが発表され、今回のプレスリリースも含めて開発ペースが加速している(これまでの新機能リリースは、合計12件:2025年12月5件、2026年1月2件、2月2件、3月3件)。(2)製薬特化垂直統合エージェントAIについては後述の通り、特化型AI(製薬文書作成)の競争優位性を強みに順調に受注拡大中だ。(3)建築特化垂直統合エージェントAIでは、関連会社の四半期黒字化達成と、メタリアルグループとのシナジーで本格成長段階に入る。(4)事業創出全自動AIでは、事業創出の完全自動化に向けた開発を着実に進める。(1)については最も短期で数値が明確化する領域であり、(4)については前例のない大きなチャレンジとなるが達成できたら同社のステージが大きく変わる。
<FA>