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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】オーケストラ Research Memo(3):DX事業、DM事業が主力。IP・エンタメ事業を第3の柱として育成中(1)

*16:33JST オーケストラ Research Memo(3):DX事業、DM事業が主力。IP・エンタメ事業を第3の柱として育成中(1)
■Orchestra Holdings<6533>の事業概要

1. 事業概要
同社はM&Aを積極的に活用することで業容を拡大しており、現在はDX事業、DM事業、IP・エンタメ事業(2025年12月期より新設)、その他事業(人材サービス関連事業、投資事業等)の4セグメントで構成されている。なお、2025年12月期より、従来「その他事業」に含まれていたゲーム企画・開発・運営、占いサービス、及び自社IP活用関連事業を、新設した「IP・エンタメ事業」に集約した。

(1) DX事業
DX事業をけん引するSharing Innovationsは、中堅から大手企業を主要顧客層として、システムやアプリの受託開発を行う「システムソリューション」と、米国Salesforceの製品導入・運用をワンストップで提供する「クラウドインテグレーション」を展開している。

Sharing Innovationsは2018年2月にSalesforceのコンサルティングパートナーに認定された後、2019年9月にはSilver Partner、2020年3月にはGold Partnerに認定された。2020年8月にはSalesforceの子会社でBI(Business Intelligence)分析プラットフォームのリーディングカンパニーである米国Tableau Software<DATA>とパートナー契約を締結し、その後の実績が評価され、2022年5月には最高ランクの「Tableau Premierパートナー」に日本企業として初めて認定されるなど、高い技術力を有している。

2023年に子会社化したヴェスは、2003年の設立以来、12,000件以上の検証実績を持つソフトウェア品質のエキスパートである。特に精密機器や医療機器分野において深い知見があり、国際的な資格認定機関であるISTQB(国際ソフトウェアテスト資格認定委員会)より「ゴールドパートナー」に認定されている。

また、2025年1月にヴェスの傘下となった(株)日本技研プロフェッショナルアーキテクトは、ソフトウェア開発及びSES事業を展開している。従来は2次請負案件が中心であったが、グループの顧客基盤を活用した1次請負案件へのシフトを推進することで、利益率の大幅な改善を図っている。同年2月に加わった(株)ケーウェイズは、RFID等の自動認識技術を用いたソリューションに強みを持つ。DX事業にケーウェイズのIoTシステム領域が加わることとなり、リソース共有による案件対応力の強化やグループシナジーの創出が期待される。

(2) DM事業
DM事業はデジタルアイデンティティを中心に、運用型広告、SEO(Search Engine Optimization)コンサルティング、サイト・コンテンツ制作などのクリエイティブサービスを展開している。顧客企業のマーケティングDXを支援する「フルファネル型」のトータルソリューションを提供しており、専門的な運用知識と高品質なワンストップ体制が評価され、業績は堅調に推移している。

デジタルアイデンティティはMeta日本法人(Facebook Japan(同))が主催する「Meta Agency First Awards Japan 2025」において、「Best SMB Partner」に選出された。これは中小企業の新規獲得とクライアントの成長に貢献した販売パートナーに贈られるものであり、デジタルマーケティング業界におけるデジタルアイデンティティのブランド価値向上を裏付けるものとなっている。またデジタルアイデンティティは、ユーザーの検索行動が従来の「キーワード型」から「AI対話型」へと変容する業界の転換期を捉え、マーケティングAIプラットフォーム「Forte.AI」を開発し全社導入している。生成AI等の最新技術をいち早く実務レベルで活用することで、デジタルマーケティングにおける付加価値のさらなる向上を図っている。

(3) IP・エンタメ事業、その他事業
IP・エンタメ事業は、2024年にグループ入りしたランド・ホーを中心に、ゲームの企画・開発・運営を展開している。同事業はDX事業、DM事業に次ぐ「第3の収益の柱」と位置付けられており、受託開発案件の増加を背景に拡大基調にある。また、Sharing Innovationsが運営する占いアプリ「ウラーラ」は、チャット形式による利便性が支持され、2025年2月に累計鑑定件数が200万件を超えるなど、安定した収益基盤として寄与している。

その他事業では、ワン・オー・ワンが提供するSaaS型スキルマネジメントシステム「スキルナビ」や、アールストーンによるIT・クリエイター特化型の人材紹介サービス「R-Stone」、フリーランス向け求人サイト「TechReach」を展開している。いずれも先行投資段階にあるが、グループの顧客基盤やノウハウを活用することで育成を推進している。

また、Orchestra Investmentを通じた投資事業では、ビジョンである「創造の連鎖」を具現化するため、ベンチャー企業への多角的な支援を行っている。これまでにかっこ<4166>、ROBOT PAYMENT<4374>、TWOSTONE&Sons(旧 Branding Engineer)<7352>、ジオコード<7357>、メンタルヘルステクノロジーズ<9218>の5社が株式上場を果たし、実績を積み上げている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

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