*07:50JST NYの視点:米4月コアCPIは予想以上に加速も主に一時的要因、年内の利下げは依然可能
米国労働統計局が発表した4月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.6%と、予想通り3月の+0.9%から鈍化した。前年比では+3.8%と、3月+3.3%から加速し、予想も上回った。23年5月来で最高を記録。ガソリン価格や食品が押し上げた。ガソリン価格が5.4%上昇(前月+21%)、電気代+2.1%(+0.8%)、天然ガスは-0.1%(-0.9%)。食品インフレは+0.5%(+0%)。家の食事コストは+0.7%となったが、外食は+0.2%に鈍化した。
連邦準備制度理事会(FRB)が特にインフレ指標として注視してる燃料や食品を除いた米4月コアCPIは前月比+0.4%と3月+0.2%から加速し、予想も上回り25年1月以降ほぼ1月来で最高。前年比では+2.8%と、3月+2.6%から加速し、予想も上回った。昨年9月来で最高となった。
同時に現在の物価上昇が主にガソリンや航空運賃の上昇に起因するもので、戦争による一時的な状況である可能性を示唆。4月の賃貸インフレの急騰は修正が主に影響。修正がなければ賃貸インフレは+0.26%と抑制されていた。
コアの物のインフレは横ばい(+0.1%)。家具や新車、自動車部品、医療機器価格が軒並み下落、関税の影響がほぼ完了したと見られる。唯一、コンピューターソフトウエアなどの価格が加熱を見せた。基本的にイラン戦争とAI(人工知能)絡みの供給不足がCPIを押し上げたが、消費者は高価なガソリンなどの購入を控えており、結果としてコア指数に鈍化傾向が見られることが指摘されている。
トランプ大統領が次期連邦準備制度理事会(FRB)議長に指名したウォーシュ氏は、上院議会が理事に承認。議長承認に一歩近づいた。環境は現状では困難ながらも、戦争終了とともに、新議長のもと、連邦公開市場委員会(FOMC)が年内利下げに踏み切る可能性は依然、完全には払拭されたわけではない。
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