*08:01JST NYの視点:ウォーシュFRB議長はインフレ対処姿勢を強調、米6月CPIは鈍化も原油上昇基調でインフレ再度加速も
米国労働統計局が発表した6月消費者物価指数(CPI)は予想以上に伸びが鈍化した。主に燃料価格の下落が支援した。米イラン戦争終結への覚書合意によりホルムズ海峡が再開、原油価格が下落した事が一因と見られる。
6月CPIは前月比-0.4%と2020年5月来のマイナスとなった。前年比では+3.5%と5月+4.2%から予想以上に鈍化し、3月来で最低。また、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している変動の激しい燃料、食品を除いたコアCPIは前月比+0.0%と21年1月来の低水準となった。前年比では+2.6%と、5月+2.9%から予想以上に鈍化し、3月来で最低。衣料品、中古車価格の下落が指数を押し下げた。住宅とエネルギーコストを除くサービス価格指数はコロナ期以来の大幅マイナスとなり、FRBにとって朗報となった。米シカゴ連銀のグールズビー総裁も「サービス価格の下落に勇気づけられる」と発言。同時に、連続した良好なインフレ指標が必要と加えた。
今月に入り、米イラン攻撃が再開、トランプ大統領がイラン船舶封鎖を再開すると宣言したため、供給混乱懸念に原油が再び上昇基調にあり、インフレが再度、上昇する可能性は残る。トランプ米大統領は戦闘終結の覚書(MOU)がテストだったとし、イランはテストに失敗したと主張。米中央軍は13日、イラン潜水艦や整備施設を攻撃、今夜も明日も激しく攻撃するとしており、終戦が見られるまで原油価格が当面高止まりする可能性も出てきた。同時に、インフレも容易に鈍化傾向を維持する可能性も不透明。FRBのウォーシュ議長は下院金融サービス委員会での証言で「FRBは根強い高インフレを容認せず」とし、正しい政策により、過去5年間の高インフレを過去のものにすると主張した。米経済は柔軟性があり、堅調なペースで成長拡大しているとの見解。本日のCPIの結果を受けで、「任務完了」とは認識していないとし、引き続き物価安定を公約していく断固とした姿勢を示した。ドルも底堅い展開が予想される。
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