*11:47JST CAICAD Research Memo(7):2026年10月期の業績予想を据え置き、大幅な増収・営業増益を見込む
■CAICA DIGITAL<2315>の業績見通し
1. 2026年10月期の業績見通し
2026年10月期の連結業績について同社は、期初予想を据え置き、売上高を前期比18.7%増の6,166百万円、営業利益を同52.9%増の107百万円、経常利益を同40.8%増の107百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同45.2%減の91百万円と大幅な増収・営業増益を見込んでいる。
売上高は、DXソリューションにおいて一部案件の進捗遅れが見られるものの、良好な受注環境を背景に「ITサービス事業」が総じて堅調に推移するほか、ネクス連結化に伴う「IoT関連事業」の通年寄与、さらには第3四半期からの善光総研の連結化による「介護DX事業」の上乗せ分が増収に大きく寄与する。一方、「金融サービス事業」は「INO Fine」の取扱高拡大などに取り組むも、本格的な業績貢献は見込んでいない。
利益面でも、Web3ビジネスの拡大やグループシナジー創出などに向けた先行費用を継続するなかで、増収による収益の押し上げや収益性改善により大幅な営業増益を見込んでいる。
2. 弊社の見方
同社が業績予想を達成するためには、下期の売上高3,177百万円、営業利益55百万円が必要になる。一部案件の進捗遅れによる影響は気になるものの、1) ネクス連結化(IoT関連事業)による中間期業績への貢献実績や、2) 第3四半期からは善光総研の連結効果(介護DX事業)が上乗せされること、3) 「ITサービス事業」が総じて堅調に推移していることを勘案すれば、売上高予想は十分に達成可能であると判断できる。一方、利益予想については、のれん償却費(善光総研分)を含む先行費用次第との見方ができ、利益率の高い「ITサービス事業」やグループシナジーの創出でいかにカバーできるかにかかっていると言えるだろう。注目すべきは、需要が拡大している生成AI活用サービス(AI駆動型開発サービス等)の立ち上がりや、新たに連結化された2社とのシナジー創出に向けた動きである。特に2社とのシナジー創出については、各社の事業基盤や強みを生かした連携が期待されることから、比較的早い段階で一定の成果を発現できるものと見ており、Web3型IoT統合ソリューションの実用化に向けたユースケースの獲得や介護向けDXの具体的な進展については、来期からスタートする次期中期経営計画の方向性や成長速度を予想するうえでも重要な判断材料となるだろう。また、新たなM&Aにも意欲的であり、実現すれば業績の変動要因はもちろん、今後の成長スピードにも大きな影響を及ぼす可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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