*09:32JST 日華化学株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(2)
日華化学<4463>
■質疑応答
▲フィスコ 高井
江守様、ありがとうございました。
続きまして、著名投資家のDAIBOUCHOUさんに気になる質問をしていただきたいと思います。
それでは、DAIBOUCHOUさん、お願いいたします。
●DAIBOUCHOU
はい、ありがとうございます。そもそも、環境、健康、デジタル、先端材料といったEHD分野は、なぜ付加価値が高く、成長が期待できるのでしょうか。その理由についてお聞かせください。
■日華化学 江守様
本来であれば、その件を先にご説明するべきでしたが、当社における集中戦略こそが、今ご指摘いただいたEHD戦略です。これは社会が必要としているもの、すなわち「健康でありたい」という願いや、「環境を破壊する企業は淘汰される」という潮流、そして「スマート社会の実現」という3つの課題に対して、当社の薬剤技術で貢献できると考えています。そのため、当社はEHDのいずれかの要素が組み込まれていない新製品は作らない、研究開発も行わないという方針を掲げ、EHDに関連する製品を拡販していく戦略をとっています。
具体的な例を挙げますと、まず「E(Environment:環境)」においては、繊維の加工工程は本来非常に長く、洗って、染めて、仕上げて、さらにまた洗うというプロセスを繰り返します。Tシャツ1枚を作るために、約200リットル以上の真水が使われていると言われています。当社は、その工程を短縮することにより、200リットルの水を100リットルに、あるいは染色と仕上げを同一工程で行うことで、使用する水やエネルギーの量を削減する提案を展開しています。
次に「D(Digital:デジタル)」においては、先ほど申し上げた半導体用の薬剤の開発や展開を積極的に進めています。
そして「H(Health:健康)」においては、例えば、デミ コスメティクスというブランドで展開している化粧品の中で髪のダメージを修復するトリートメントなどを扱っています。また、ヘアカラーの工程を一つ省略できるブリーチレスヘアカラーという新製品を発売したばかりですが、こちらも非常に好評です。これはEとHの両方の分野に関わっていますが、こうした製品展開を行っています。
おかげさまで、これらのEHD関連製品は、非EHD製品よりも利益率が10%以上高いため、結果として当社の利益率向上にも繋がっています。
●DAIBOUCHOU
製品の比率も上がっているということでしょうか。
■日華化学 江守様
その通りです。活動を始めた当初は売上高比率は40%を切っていました。2025年は50%を目指したものの、わずかに届かない結果となりました。2030年までには全体の半分以上をEHD製品で占めることを目指し、将来的にはやはり100%を達成したいと考えています。
●DAIBOUCHOU
なるほど、よく分かりました。この比率を高めることによって、利益率もさらに向上していくということですね。
半導体用のクーラントについてですが、最近では薄型化し、さらにそれを多層化していく流れがあります。それだけ切断する機会が増えるため、クーラント剤の需要も増えるという理解でよろしいでしょうか。
■日華化学 江守様
生成AIなどの普及に伴い、半導体の需要は非常に高まっていますが、技術的には著しく精密化しています。そのため、ワンカットの半導体が備える記憶容量は、従来の10倍、20倍、30倍、あるいは何百倍にも大容量化しています。そうした背景から、使用されるクーラントの量自体が単純に比例して増えるわけではありません。量よりもむしろ、極めて高い品質が求められるようになっています。しかしながら、半導体全体の需要自体が右肩上がりに伸びているため、当社のクーラント製品の売上は非常に好調に推移しています。
また、当社のもう一つの大きな特徴は、このクーラントを用いて切断した後に発生する、切り粉の混ざった薬剤をすべて回収する点にあります。回収した薬剤を自社で蒸留精製し、再びお客様へお返しすることで、お客様側での廃棄物ゼロ(ゼロエミッション)の実現に貢献しています。これはまさに、デジタル(D)と環境(E)が融合した製品展開の好例です。
●DAIBOUCHOU
なるほど。水溶性薬剤を使用するメリットは、油を使用しないため環境に優しいという点にありますね。さらに、それを回収して再利用することによって、使用量を減らすことができ、CO2の削減にも繋がります。非常に環境に配慮された素晴らしい技術です。
■日華化学 江守様
おっしゃる通りです。
●DAIBOUCHOU
なるほど、よく分かりました。続いて2つ目の質問ですが、イラン戦争の影響などによりナフサ価格が急騰しています。このような原材料価格の上昇に対し、すぐに価格転嫁ができる仕組みになっているのでしょうか。
■日華化学 江守様
原材料価格は非常に高騰していますが、その上昇分につきましては、まずは当社のコスト削減に努めています。どうしても自社で吸収しきれない分に関しては、お客様にご説明し、価格に反映することをご理解いただいています。原材料が高くなったからといって、収益性が大きく下がるということは今のところありません。お客様にご理解をいただきながら、価格転嫁を進めています。
現在、ナフサや原油価格の急騰に伴い、当社の仕入れ原材料も値上がりしている状況です。一方で、価格が下がれば当然のことながら、お客様に対しても引き下げを実施します。このように密なコミュニケーションをしっかりと取り、1つ1つ丁寧にお話をしながら、価格改定を行っています。
●DAIBOUCHOU
そうしますと、航空運賃におけるサーチャージのような自動的な連動システムはなく、個別交渉という形になり、どうしてもある程度のタイムラグは発生してしまうということですね。
■日華化学 江守様
その通りです。当社も原料価格が上昇した際には平均単価を基準とするため、若干のタイムラグが発生します。そのため、原料高の局面ではその影響がしばらく続きますが、逆に価格が下がる時にも同様にタイムラグが生じますので、そこはお客様にご理解をいただきながら進めています。
また、それ以外にもフォーミュラ(価格連動フォーミュラ式)で販売している製品もあります。例えば、大手化学メーカーに界面活性剤を販売する際、その大手化学メーカーから原料を買い取る場合があります。その場合は、仕入れた原料価格に一定の付加価値をそのまま上乗せして販売する手法をとっています。この取引は全体の1割程度に留まりますが、こちらに関してはタイムラグなく価格転嫁が可能です。残りの9割については、お客様と個別にご相談し、ご納得いただけるよう丁寧なコミュニケーションを重ねながら、価格改定を行っています。
日華化学株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3)に続く
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