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【GRICI】日本が「対話があった」かのように報道する日中外相の通りすがり接触(2)【中国問題グローバル研究所】

*16:30JST 日本が「対話があった」かのように報道する日中外相の通りすがり接触(2)【中国問題グローバル研究所】
◇以下、中国問題グローバル研究所のホームページ(※1)でも配信している「中国では「■瓷(当たり屋)」と嘲笑 日本が「対話があった」かのように報道する日中外相の通りすがり接触(1)【中国問題グローバル研究所】」の続きとなる。

◆中国のネットでは茂木氏の言動と日本メディア報道を「■瓷(当たり屋)」と嘲笑
まず堅いところで言うならば、中国国営テレビ局CCTV系列のCGTNは7月25日、ウェイボー(weibo)に(※2)「王毅外相は日本側と会見するつもりもないし、対話も交わしてない」と書いている。

中国のネットでは茂木氏の言動と日本メディアの報道や日本のネットでのコメントを「■瓷(peng ci)」という言葉を用いて嘲笑している。「■瓷」とは「自ら車にぶつかってきて自動車事故に遭ったとして相手に賠償を要求する行動」で、日本語ではいわゆる「当たり屋」に相当する。街頭で自分の方から歩行者にぶつかっていきながら相手に因縁(いんねん)を付けて金をぼったくろうとする「ぶつかり男」の場合も、同じ「■瓷」という漢字2文字で表す。

ASEANの会場で、うまいとこ王毅の姿を見つけたので、「それ!今だ!」とばかりに王毅に近づき「ぶつかり男」のように声をかけ、相手が何かしらの反応をしたので、その「一瞬」の「声を出した」という反応を以て「日中関係に関する対話をした」と喧伝(けんでん)する。

これを「当たり屋外交」と称して、茂木氏の記者会見における「思わせぶり表現」とそれに乗る日本のメディア報道を嘲笑しているのである。

いくつかの例を挙げると、以下のようなものがある。

・当たり屋外交!日本は外相の偶然の鉢合わせを一方的に誇張し、自作自演のワンマンショーをくり広げている。(※3)

・当たり屋外交現場!外相のすれ違いを対談と宣伝する日本の試みは中国によって即座に暴露された。対話したいのなら先ず誠意を見せるべきだ。(※4)

・日本の典型的な「当たり屋外交」を見せてもらった。日本の外相は何気ない挨拶を本格的な協議の再開であるかのように仕立て上げ、(中国側がそれに応じなかったとして)日中関係の冷え込みの責任を意図的に中国に押し付けた。(※5)
(ウェイボーの事例は以上)

この最後の例文にある「日中関係の冷え込みの責任を意図的に中国に押し付けた」というのが「当たり屋」の「難癖を付けて損害賠償を要求する」という部分に相当すると中国のネットではみなしているのだということは注目に値する。

その視点から見た「当たり屋外交」に関しては専門家の解説も数多く出ているが、長文になるのでウェイボーの事例紹介だけに留めたい。

◆日露外相に関しても「■瓷(当たり屋)外交」
前掲の外務省ウェブサイトに載っている茂木外相の臨時会見(※6)で、茂木氏はロシアのラヴロフ外相との「接触」に関しても、類似の誇張をしている。

以下、茂木氏の実際の表現を見てみよう。

――ロシアでありますけど、一昨日の晩、ガラディナー、フィリピンの外相主催の夕食会がありまして、その際、短時間ですね、ラヴロフ外相とですね、挨拶を交わす機会がありました。旧知の中(ママ)でありまして、二国間関係であったり、地域情勢について話をしたところであります。(外務省ウェブサイトからの引用はここまで)

これに対して7月25日、ロシアのタス通信(※7)は、ザハロワ報道官のコメントを以下のように紹介している(概略)。

――実際のところ、何があったのかをお話ししましょう。日本の外相が、机に座っていたラヴロフ外相に(後ろから)近づいて挨拶をしたので、ラヴロフ外相は立ち上がらず、半身をひねって振り向き、形式的な言葉で応じました。それだけです。国際情勢や地域問題、二国間関係など、いかなる話し合いも一切ありませんでした。挨拶されれば、儀礼的に挨拶を返すわけで、それを「実質的な会話」と称するのは、奇妙としか言いようがありません。日本の外相の(記者会見における)解釈と説明には非常に驚いています!

(タス通信の引用はここまで)

中国のネットでは、日露外相に関する接触も「当たり屋外交だ!」と賑々しい。

日本はなぜ、「本当は中露との関係も悪くない」かのような「素振り」をしたがるのだろうか?

それはトランプと習近平が「やや蜜月的」でG2構想を構築しようとしていることを、日本も実は感じ取っているからではないだろうか?

トランプはプーチンのことも気に入っていて、「専制主義的な国の強い権力を持ったリーダー」を好む傾向にある。少なくともG2構想の軸となっている米中関係の阻害要因は排除したいという気持ちはあるだろう。

しかし日本は「高市発言」による日中関係の悪化を解きほぐそうとはしていないし、「高市発言」は正しかったということを日本国民に見せていかなければならない。

トランプの好まない方向に動いている日本の現実に対する弁明に茂木氏は躍起になっているようにも思われ、哀れというか、痛々しくさえ思う次第だ。

2020年委訪日した時の王毅外相と茂木外相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

(※1)https://grici.or.jp/
(※2)https://weibo.com/5401376278/Rakc38YAK
(※3)https://weibo.com/7278291491/RarmCptB8
(※4)https://weibo.com/7376905553/RakameXC5
(※5)https://weibo.com/5343699316/Raa7ukcZ9
(※6)https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaikenit_000001_00141.html#topic1
(※7)https://tass.ru/politika/27952107

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