ポートフォリオが「推し関連株」だらけに…
「推し活投資」をしている人のなかには、ポートフォリオが推し関連株だらけになっている人もいる。会社員の女性・Bさん(30代)は、中学生の頃から複数の男性アイドルグループを応援し続けている、生粋のアイドルファンだ。
数年前にNISA口座を開設したというBさんの家計簿アプリを見せてもらうと、推しの男性アイドルが広告起用された企業の株が、ずらりと並んでいる。
「個別株のことは正直ほとんど分かっていなかったんです。でも、『1社だけに集中するのは危ない、いろいろな会社を買えば分散投資になる』とネットで見たので、『それなら推しを起用してくれた企業の株を、ちょっとずつ、何社も買えばいいのかな?』と(笑)」(Bさん)
銘柄が増えていくなかで、彼女を困らせたのは運用の方法だった。
「買うときは簡単なんですよ。ネット証券のアプリで、“推しがアンバサダーになった”“新しいCMが決まった”っていうタイミングでポチポチと株を買うだけ。でも、その後どうすればいいのかが、知識がないので全然分からない。そもそも『利益確定っていつするの?』という状態で、結局すべて放置しています」(同前)
「損しても“お布施”と思えばいい」と割り切り
購入後に株価が大幅に下がっても、Bさんは株を保持し続けているが、はたしてこのままでよいのか、悩んでいるという。
「1万円、2万円と含み損が増えていっても、『推しのためのお布施』と割り切っています。スマホひとつで売買できるので、気軽にグッズを購入する感覚で買ってしまうんですよ。ただ、数万円ずつ買った銘柄がどんどん増えていて、ちょっと扱いに困っています。
周りに株に詳しい知人もいないし、自分の証券口座を見せるのも恥ずかしいじゃないですか。あと、推しの広告起用が終了すると、その企業に対して一気に興味が失せてしまうので、やっぱりどこかで売ったほうがいいんですかね?」(同前)
好きなタレントが広告起用されていることと、企業の投資価値はまた別の話。推し活投資で後悔しないために、グッズを買う感覚と、株を買うということは別物だということを、理解しておいたほうがいいだろう。