*07:43JST NYの視点:米スタグフレーション懸念も浮上でドル買い限定的か、ウォーシュFRB議長発言に注視
米労働統計局が発表した9月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.6%、前年比+3.7%となった。前月比では8月+0.4%から加速し、4月来で最高。前年比では8月+3.4%から加速し、予想も上回り5月来で最高となった。連邦準備制度理事会(FRB)が注視している燃料や食品を除いたコアCPIは前月比+0.3%、前年比+2.6%だった。前月比では8月+0.3%から低下予想に反し同水準を維持。前年比では+2.6%と、8月+2.4%から予想以上に加速し、6月来で最高となった。エネルギーが+5.2%と全体指数を押し上げた。居住費は+0.4%。食品はフラット。薬品価格は下落した。
インフレ加速が証明され、10月連邦公開市場委員会(FOMC)で2会合連続の利上げ観測が強まった。同時に、連邦準備制度理事会(FRB)が5日までに収集したデータに基づきフィラデルフィア連銀がまとめた米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、経済活動が若干拡大し、見通しも楽観的な見方が維持された事が明らかになった。労働市場は横ばい。米国経済で特に重要な消費支出は変わらずだった。高所得者がけん引したと指摘されており、物価高、燃料費の上昇が特に低中間所得層の生活に響いている可能性がある。さらに、インフレが賃金圧力になっているとの報告は、FRBにとり警鐘を与える。
15日に発表が予定されている小売り売上高、生産者物価指数(PPI)に加え、29日発表のPCEでさらにインフレや経済を判断をしていくことになる。さらに、ウォーシュFRB議長は、タイ・バンコクで開催される国際通貨基金(IMF)総会で行う予定で、発言の重要性が高まった。FRB当局者が10月27日、28日に開催する会合を前のブラックアウト期間入り前の、最後に予定されているイベントとなる。インフレ加速が証明されると同時に、消費や成長にも陰りが出てきており、スタグフレーション懸念も強まりつつあり、ドル買いの勢いも限定的となると見る。
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