92歳の現役投資家“リョウジさん”こと小林良次氏
定年後に少ない元手で株式投資を始めても“億り人”になれる――そんな理想を現実にしたのが、御年92歳の現役投資家である“リョウジさん”こと小林良次氏だ。63歳の時に退職金の一部である350万円で本格的に投資を始め、89歳で資産1億円を達成。92歳を迎えた今も株式投資で1200万円の年間利益を生むリョウジさんだが、投資手法は至ってシンプル。その投資法を詳しくまとめた『「株ノート」で60歳から1億円』(ダイヤモンド社)は早くも3万部超えと話題を集めている。多くの人にとって学びのある、その手法を聞いた。【全文】
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「こんなに面白いものはない」
都心から少し離れた海を臨む高級老人ホーム。コンシェルジュが出迎えるロビーは、リゾートホテルのような開放感のある空間が広がる。そこには熱心に日経新聞を広げる一人の入居者の姿があった。資産を取り崩しながら余生を送るのが当たり前の年代になってなお、現役投資家として新たな投資機会を貪欲に探るリョウジさんだ。
取材日(9月11日)は奇しくも日経平均株価が一時2000円超の下落に見舞われたが、リョウジさんは涼しい顔だ。
「暴落しても全然気にしない。むしろ良いものを安く買えるチャンスが来たと思えますし、ドスンと下がる時はウッシシと思います(笑)」
株価の下落局面で青ざめる投資家は多いが、リョウジさんはそれも楽しみと捉えているようだ。
「ここの入居者など周りの人は『株は怖い』と言いますが、私は“なんで怖いのか、こんなに面白いものはないのに”といつも思っています」(以下、「」内はリョウジさん)
転機は63歳で知った「ネット取引」
相場に振り回されず、終始穏やかな口調のリョウジさんだが、その人生は波乱の連続だった。
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