オフの動向も注目される佐藤輝明(写真・時事通信フォト)
NPB史上9人目の三冠王が確定的な阪神・佐藤輝明(27)。阪神ではバースが2年連続で三冠王を獲得しているが、日本人選手が三冠王を獲得すれば球団初となる。佐藤はこのオフにも球団の承認のもとポスティングシステムを利用してMLB移籍となる可能性も囁かれるが、NPBに残留した時の年俸はいくらになるのか。複雑怪奇なプロ野球選手の年俸事情を読み解いてみよう。
村上の場合は「1タイトルで1億2000万円アップ」
今季からMLBのホワイトソックスでプレーしている村上宗隆(26)は、移籍する4年前の2022年に三冠王に輝いている。王貞治氏の持つ日本選手最多本塁打55本を58年ぶりに破る56本を記録し、本塁打王に加えて首位打者(.318)、打点王(134)も獲得して史上最年少での三冠王に輝いた。
同年の村上の年俸は2億2000万円(推定、以下同)だった。前年に本塁打王のタイトルを手にして1億2000万円アップとなっていたところ、さらに三冠王を獲得して年俸は3億8000万円アップの6億円(3年契約18億円)となった。スポーツ紙編集委員が言う。
「個人タイトルは年俸を押し上げる要因のひとつですが、アップ額はチームの資金力などの事情でも変わる。特にチームが優勝したかは大きな要因。村上の場合、チームは2021年と2022年に連覇を果たしていた。そうしたなかでの3億8000万円アップの内訳を考えると、王氏の本塁打記録を抜いたことで2000万円アップがあったとみられるので、三冠王は1タイトルにつき1億2000万円アップだった計算になる」
阪神も今季、リーグ連覇を達成。佐藤の今季の年俸は4億5000万円なので、三冠王獲得で3億6000万円アップなら8億1000万円という計算になる。
「昨年、本塁打王と打点王の二冠に輝いた佐藤の年俸はオフに3億円アップした。1タイトル1億5000万円の計算になるが、ポスティング問題をめぐって契約更改が越年した関係で割高になった。このオフに8億円になるというのは妥当な水準ではないか」(前出・スポーツ紙編集委員)
現在の日本人選手の最高はソフトバンクの近藤健介が5億5000万円だが、外国人選手では巨人のマルティネスが12億円、ソフトバンクのオスナとモイネロが10億円であるということを考えれば、十分にありえる金額である。
ただし、村上と佐藤では前提条件が異なる部分もある
