かぶカブキさんがAI・半導体関連で注目する銘柄とは(写真:イメージマート)
AIの普及期待を追い風に、今年に入ってから半導体関連銘柄を中心に株高が続いてきた。6月に日経平均が史上最高値を記録した後は急落に転じ、その後も一進一退が続くため先行きは見通しにくいが、AI・半導体関連が注目されるテーマであることは間違いないだろう。関連銘柄の「3年後」を見通すために利益成長予想ランキングを作成。投資の達人に上位企業の注目銘柄を解説してもらった。
今回作成したのは、日本の主なAI・半導体関連銘柄の将来性を判断するうえでカギとなる「当期利益」の3年後までの伸び率を予測した「3年平均利益成長率ランキング」だ。同ランキングは金融情報サービス会社・アイフィスジャパンの協力を得て作成している。
アイフィスジャパンは主要証券会社16社のアナリストによる業績予想をもとに算出した「IFISコンセンサス」を機関投資家などに提供するほか、個人投資家向けに「IFIS株予報」をYahoo!ファイナンスなどで掲出する。今回は、主要アナリストによる3期先(2029年3月期など)の当期利益予想の平均値である「3期先コンセンサス予想」と前期(2026年3月期など)実績を比較し、3年平均成長率の高い順にランキング化。日本企業のAI・半導体関連と目される銘柄のなかから各種データを抽出できる42銘柄を一覧にした。
キオクシアの先行きは
ランキング上位から有望銘柄を解説してくれたのは、かぶカブキさん。元証券会社のディーラー・営業経験を生かし、隠れた大化け銘柄の発掘に定評がある個人投資家だ。元手94万円を1年11か月で17.5倍に増やし、著書『決算書3分速読から見つける10倍株とときどき50倍株』でも知られる。AI・半導体関連銘柄の3年後の利益成長率をまとめたランキングから、かぶカブキさんが成長を期待する5銘柄を選び、その理由を解説してもらった。
いずれも足元の需要拡大や決算内容を踏まえた選定で、データセンター向けの部材から電源関連機器まで、テーマは多岐にわたる。
また、5銘柄には含めなかったが、半導体メモリ大手として株価が急騰して一時、国内時価総額首位の銘柄となったキオクシアホールディングス(東証プライム・285A)についても見解を聞いた。
「ランキングを見て、キオクシアの利益はまだ大きく伸びる予想なのかと驚いた部分もありますが、あり得る数字と捉えられる範囲でしょう。ただ、中国のNAND型フラッシュメモリー製造大手のYMTCが上場して量産体制を築いているということなので、供給量が増えてNAND価格が下がってくるという見方もあります。そのあたりが定かではなく、読みづらい状況があります」(かぶカブキさん、以下同)
一時、11万円台をつけた同社の株価が5万円前後で推移している背景にも、そのあたりの難しさが関連していそうだ。
「キオクシアの成長は鈍化するのではないかという見立てを織り込んだような足元の株価の動きになっていると思います。ランキング表にある利益成長が実現するのであれば、逆に見直されて、それが株価にも反映されて上昇していくのではないか」
長期的には競合の増加以上にAI・半導体関連の市場全体が拡大していくとの見立てだ。
「3年先といった長い目線で見ると、競合が増えるにしても全体のパイが広がっていくと考えられるので、キオクシアもYMTCも継続的に伸びていくものとみています。また、どこが勝つにしても、製造装置や素材、電子部品といった分野は伸びていくのではないかなと思っています」
では、ランクイン企業の上位で、具体的に成長が期待されるのはどの銘柄だとかぶカブキさんは見ているのか。
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【プロフィール】
かぶカブキさん/元証券マンで元手94万円を1年11か月で17.5倍にした個人投資家。著書に『決算書3分速読から見つける10倍株とときどき50倍株』がある。現在44歳。2026年6月時点で資産9670万円超を運用中。
