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投資

政治・地政学リスク後退で為替市場はリスクオンの状態に

 為替市場は、一進一退の状況が続いているが、今後の相場のトレンドはどうなるのか、為替のスペシャリストで酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表の酒匂隆雄氏が解説する。

為替市場はリスクオンの状態に

為替市場はリスクオンの状態に

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 2017年前半のドル円相場を、簡単に振り返っておきたい。年始に1ドル=117.42円でスタートし、当日に高値となる118.60円を付けた後、米国の長期金利の上昇が一服したことを受け、2月7日に111.59円までドルはじりじりと値を下げた。

 そして、米国株が好調な経済指標を背景として最高値を更新する中、ドルは3月10日に戻り高値115.50円を付けるものの、欧州の政治リスクや北朝鮮などの地政学的リスクを嫌気して、為替相場はリスクオフの状態となり、4月17日に安値108.13円を付けた。

 この安値からの反転のきっかけとなったのは、4月23日の仏大統領選挙の結果だ。

 事前の予想通り、中道派のマクロン氏と極右「国民戦線」のル・ペン氏が上位2名となり、決選投票がおこなわれることになった。この時点で、決選投票でマクロン氏が勝つことが確実視されたことで、懸念された政治リスクがなくなった。

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