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プロ棋士になるにはどうすればよい? 「奨励会」の過酷な現実

40枚の駒に青春のすべてを捧げる覚悟はあるか?

40枚の駒に青春のすべてを捧げる覚悟はあるか?

 史上最年少でプロデビューを果たし、いきなり29連勝という快進撃を続けた藤井聡太四段(14)の活躍により、将棋界に世間の目が集まっている。藤井四段の活躍を見て、「ぜひ我が子も将棋界に」と意気込む親も少なくないだろうが、プロ棋士になるのは相当ハードなようだ。将棋界に詳しいライターは語る。

「プロ棋士になるためには、まず『奨励会』に入らなくてはいけませんが、ここで大半の子が挫折します。故郷で“天才”“神童”と呼ばれてきた子どもたちが全国から集まり、しのぎを削るわけですが、奨励会で一番の上のクラスの『三段リーグ』を突破して、プロ棋士になれるのは1年に4~5人しかいません。現在、女流五冠を達成した女流棋士の里見香奈さんが奨励会に挑戦していますが、彼女も三段リーグの壁を突破できていません」

 作家の大崎善生氏は、奨励会を舞台にしたノンフィクション『将棋の子』で、“プロになれなかった子”を描いて第23回講談社ノンフィクション賞を受賞したが、その厳しさを際立たせているのが年齢制限だ。

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