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生活保護受けるも酒はやめられず…深刻化する「中年ニート」の実態

 不規則な生活とお酒の飲みすぎがたたり、アルコール中毒になり、吐血もあり病院に入院することになったという。その前から友人の部屋に住まわせてもらっていた斉藤さんだが、この入院を機に職を失い、退院後には住む場所も失いホームレスになったという。

 以来、40代前半まで都内の公園を転々とするホームレス生活が続いた。

「昨年、幼なじみが風の噂で私のことを聞いたようで、都内のあちこちを探してくれたんです。偶然、ある公園で寝泊まりしているところを見つけてくれて、ホームレスを抜け出せるよう、力を貸してくれたんです。おかげで生活保護を受けられるようになり、家賃5万円台の1ルームアパートに住み、6万円弱の生活費でやりくりしています。今は何とかホームレス生活からは脱却できました」

 斉藤さんは現在、社会復帰を目指し、お金をもらわずに通販事業をやっている知人の会社を手伝っているという。

「社会でコミュニケーションをとりながら、電話番をしたり、発送業務などの事務作業を手伝っています。週6日、11時から19時まで作業をしています。いずれは生活保護を脱却できるよう、しっかりと給料をもらえる仕事につきたいですね」

 とはいえ、仕事への意欲はあるものの、今も昼からお酒を飲む生活は変わっていないようで、これでは就職できるかは未知数。社会復帰にはまだ時間がかかるかもしれない。

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