大宮駅の鉄道の充実度は全国屈指
街を行く人に尋ねてみれば、きっと誰しも住んでみたい街があるはず。けれども理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は、SUUMOが行った「住みたい街ランキング 2017」で15位にランクインした「大宮」(埼玉県さいたま市)について、ライターの金子則男氏が解説する。
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大宮市と浦和市、さらに与野市が合併し、新たな県庁所在地「さいたま市」が誕生したのが2001年のこと。それまで埼玉県の覇権を激しく争ってきた大宮と浦和が1つの市になった今でも、浦和住民と大宮住民の間には「わが街こそ埼玉No.1」とのプライドがあるようですが、交通の便では大宮の圧勝です。
何しろJR大宮駅にはホームが22番線まであり、通っている路線は東北・山形・秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、京浜東北線、高崎線、宇都宮線、湘南新宿ライン、埼京線、川越線の計11線。さらに東武野田線、埼玉新都市交通・ニューシャトルも通っています。「大宮=都心から遠い」という印象を持っている人も多いようですが、湘南新宿ラインに乗れば、池袋まで26分、新宿まで32分、渋谷まで38分で到着します。
付近を見渡せば、遊ぶところが多いのも大宮の魅力です。大宮駅を中心に、半径数kmの中には、鉄道博物館、さいたまスーパーアリーナ、氷川神社、大宮アルディージャの本拠地・NACK5スタジアム、花見の名所・大宮公園があり、駅前にはそごう、高島屋、マルイもあります。少し離れた荒川沿いまで足を伸ばせば広大な緑が広がり、ゴルフや草野球なども楽しめます。