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森永卓郎氏が解説 北朝鮮危機を煽るトランプ大統領の思惑

経済アナリスト・森永卓郎氏がトランプ大統領の真の狙いを解説

経済アナリスト・森永卓郎氏がトランプ大統領の真の狙いを解説

 北朝鮮はミサイル発射や核実験を相次いで実施し、米国や日本、韓国などへの“挑発”のペースを上げている。だが、経済アナリスト・森永卓郎氏は「米国のトランプ大統領はそれを逆手にとって、自国の利益のために利用していると思えてならない」という。いったいどういう意味か。トランプ大統領の真意は何か、森永氏は以下のように分析する。

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 トランプ大統領と金正恩委員長の激しい非難の応酬を報道で見せられ、しかもどちらも“何をするかわからない人物”という通説から、多くの人が米国と北朝鮮がいつ戦争に突入してもおかしくないと危機感を持つのは当然だろう。

 だが、私の見方は違う。トランプ大統領は、本当は北朝鮮と戦争するつもりなどないのに、わざと危機を煽っているように思えてならないのだ。そう考える理由は、現在のトランプ政権主要ポストの顔ぶれにある。

 イスラム圏からの入国禁止やシリア爆撃など過激な政策を推進したバノン首席戦略官が解任されたことで、現在のトランプ政権はマティス国防長官、ケリー首席補佐官、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)と、トランプ大統領の娘婿・クシュナー上級顧問の4人が支える体制となっている。

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